2012年07月30日
時計あげるよ詐欺
朝の通勤ウォーキングはさすがにつらくなってきたこの頃。
今日は朝ではなく、帰りに歩くことにした。
夜ならば、日が落ちている分、若干は涼しい。
そんな暗い道を歩いていると、前方から一台のクルマがやってきた。
減速して、わたくしの横に停車。
運転席のおにいさんから声をかけられる。
すいませーん。
わたくし、道を聞きたいのだろうと思った。
だから立ち止まってあげた。優しい~。
ところが件のおにいさん、意外な言葉を発した。
いや、道を聞きたいわけじゃないんです。
実は、これをもらって欲しいんです。
見ると、その手には一見高価そうな化粧箱に納められたペアウォッチがあった。
はあ?と聞き返すわたくし。
おにいさん、事情を話し始めた。曰く、
実は展示会で間違って伝票切っちゃったんです。
これ、会社に持って帰っても、僕らの給料から代金を引かれるだけなんです。
だったら、見ず知らずの人にもらってもらい、なかったことにしてしまおうと思いましてね。
どうですか、これ、スイスのハンドメイドメーカーの品で、35万円の品ですよ。
人助けだと思って、もらってくれませんか。
お、ちょっとこれは怪しいぞ、と思ったわたくし。
だが、おにいさん、なおも続ける。
質屋に持ち込むことも考えたんですがね、もうこの時間でしょう。
会社の営業車で質屋に乗りつけるのもなんだし、そうであれば処分した方が、と思いましてね。
助手席にいたもう一人のおにいさんが大きく肯き、そして別の細長い箱を差し出して、立て続けに言ったのです。
あ、これもどうぞ。
これも同じです。こちらはプラチナのネックレス。
奥さん、娘さん、カノジョへのプレゼントにどうですか。
あ、ぼくら上野の宝石商エイキヤって言います。
何か機会があったら、来ていただけると嬉しいです。
どうぞどうぞ、と品物を押し付けるおにいさん。
とりあえず受け取ってみたわたくし。
え?ほんとにいいの?
ええ、もちろんですよ。
ただね、こういうことを言うのはアレなんですけど、差し上げたお礼じゃないですけど、やっぱりそうは言ってもこれだけのものじゃないですか。僕らの飲み代くらい、気持ちだけでいいんで、それくらいはご寄付をいただけないですかね?
出たな、妖怪。(笑)
まあ、何となく流れは読めてたけどね。
あ、わたくし、普段からカードで物を買う主義なんで。
現金の持ち合わせとかないんですよね、残念だなあ。
なので、これはもらうわけにはいかないっす。返しますね。
じゃ。
走り去るクルマ。
ナンバープレートを確認。
「わ」ナンバー。
どこの営業車だ。
(レンタカー屋の営業という意味では、ある種正しいけど。)
帰宅してググってみたら、結構、出てますねー。
手口としては古典的なんですな。昔は着物が多かったとか。
なるほど。
まあ、無事でいるからこんな風にネタにしてますが、世の中、いろいろと危ないですね。
善良な市民のみなさま、お気をつけあそばせ。
今日は朝ではなく、帰りに歩くことにした。
夜ならば、日が落ちている分、若干は涼しい。
そんな暗い道を歩いていると、前方から一台のクルマがやってきた。
減速して、わたくしの横に停車。
運転席のおにいさんから声をかけられる。
すいませーん。
わたくし、道を聞きたいのだろうと思った。
だから立ち止まってあげた。優しい~。
ところが件のおにいさん、意外な言葉を発した。
いや、道を聞きたいわけじゃないんです。
実は、これをもらって欲しいんです。
見ると、その手には一見高価そうな化粧箱に納められたペアウォッチがあった。
はあ?と聞き返すわたくし。
おにいさん、事情を話し始めた。曰く、
実は展示会で間違って伝票切っちゃったんです。
これ、会社に持って帰っても、僕らの給料から代金を引かれるだけなんです。
だったら、見ず知らずの人にもらってもらい、なかったことにしてしまおうと思いましてね。
どうですか、これ、スイスのハンドメイドメーカーの品で、35万円の品ですよ。
人助けだと思って、もらってくれませんか。
お、ちょっとこれは怪しいぞ、と思ったわたくし。
だが、おにいさん、なおも続ける。
質屋に持ち込むことも考えたんですがね、もうこの時間でしょう。
会社の営業車で質屋に乗りつけるのもなんだし、そうであれば処分した方が、と思いましてね。
助手席にいたもう一人のおにいさんが大きく肯き、そして別の細長い箱を差し出して、立て続けに言ったのです。
あ、これもどうぞ。
これも同じです。こちらはプラチナのネックレス。
奥さん、娘さん、カノジョへのプレゼントにどうですか。
あ、ぼくら上野の宝石商エイキヤって言います。
何か機会があったら、来ていただけると嬉しいです。
どうぞどうぞ、と品物を押し付けるおにいさん。
とりあえず受け取ってみたわたくし。
え?ほんとにいいの?
ええ、もちろんですよ。
ただね、こういうことを言うのはアレなんですけど、差し上げたお礼じゃないですけど、やっぱりそうは言ってもこれだけのものじゃないですか。僕らの飲み代くらい、気持ちだけでいいんで、それくらいはご寄付をいただけないですかね?
出たな、妖怪。(笑)
まあ、何となく流れは読めてたけどね。
あ、わたくし、普段からカードで物を買う主義なんで。
現金の持ち合わせとかないんですよね、残念だなあ。
なので、これはもらうわけにはいかないっす。返しますね。
じゃ。
走り去るクルマ。
ナンバープレートを確認。
「わ」ナンバー。
どこの営業車だ。
(レンタカー屋の営業という意味では、ある種正しいけど。)
帰宅してググってみたら、結構、出てますねー。
手口としては古典的なんですな。昔は着物が多かったとか。
なるほど。
まあ、無事でいるからこんな風にネタにしてますが、世の中、いろいろと危ないですね。
善良な市民のみなさま、お気をつけあそばせ。
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