2008年06月12日
クラリネット症候群 / 乾くるみ
「イニシエーション・ラブ」、「リピート」ですっかりお気に入りになった乾くるみ。
今回は、中篇2つを納めた文庫である。
一つは既発表の「マリオネット症候群」、もう一つは書き下ろしの表題作。
いやあ、この人は本当に引き出しが多いんだね。
過去に読んだ2冊とまた違った作風のストーリーである。
SF風の味付が独特ではあるけれど、ジャンルとしては一応ミステリーなのかな。
で、本作品も大変楽しめたわけである。
ネタバレの危険を考慮するとほとんど中身を紹介できないのが残念。(^^;
ちなみに、本書の解説を読んで知ったのだが、乾くるみという作家、実は極端な寡作で鳴るらしい。
そうか、あまり書店で見かけないのはそういうわけだったのね。
確かに、デビュー10年で7作、というのは本当に少ない。
それだけ、一つひとつの作品に時間をかけているということなのだろうか。
トリックや伏線が幾重にも折り重なっていて、それでいて全体の調和もとれている。
そこらへんに時間と労力をかけていると思っておこう。
さて、次作を読めるのはいつのことだろう・・・
クラリネット症候群 / 乾くるみ (徳間文庫)
http://www.tokuma.jp/bunko/tokuma-bunko/30af30e930ea30cd30c330c875c750197fa4
今回は、中篇2つを納めた文庫である。
一つは既発表の「マリオネット症候群」、もう一つは書き下ろしの表題作。
いやあ、この人は本当に引き出しが多いんだね。
過去に読んだ2冊とまた違った作風のストーリーである。
SF風の味付が独特ではあるけれど、ジャンルとしては一応ミステリーなのかな。
で、本作品も大変楽しめたわけである。
ネタバレの危険を考慮するとほとんど中身を紹介できないのが残念。(^^;
ちなみに、本書の解説を読んで知ったのだが、乾くるみという作家、実は極端な寡作で鳴るらしい。
そうか、あまり書店で見かけないのはそういうわけだったのね。
確かに、デビュー10年で7作、というのは本当に少ない。
それだけ、一つひとつの作品に時間をかけているということなのだろうか。
トリックや伏線が幾重にも折り重なっていて、それでいて全体の調和もとれている。
そこらへんに時間と労力をかけていると思っておこう。
さて、次作を読めるのはいつのことだろう・・・
クラリネット症候群 / 乾くるみ (徳間文庫)
http://www.tokuma.jp/bunko/tokuma-bunko/30af30e930ea30cd30c330c875c750197fa4