2008年06月05日
4-2-3-1 / 杉山茂樹
ビジネス本ではなく、娯楽一辺倒でもない。
業務のヒントになるかもしれないが、ならない可能性の方が大きい。
・・・ということで、仕事で煮詰まり気味の頭に、適度な刺激となることを期待して購入した本書。
期待に違わず、いい感じでスイスイ読めた。
一日中仕事のことばっかり考えるんじゃなくて、ちょっとはリラックスしないとね。
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さて、サッカーは布陣でするものではないとよく言われるが、本書では、思い切り布陣の重要性が強調されている。
むしろ、「それが全てだ」ぐらいの勢いの主張である。
そして、確かにかなり大事みたいだな、という気にさせられる。
欧州取材を通じた豊富な事例と世界的な指導者たちへのインタビュー内容などがその論調を裏付けているのだ。
W杯やユーロ、欧州CLなどの有名試合の分析からの見事な論理展開なので、思わず納得してしまうのだろう。
日本代表の分析もバッチリ、とくれば、きりうのようなミーハーファンはイチコロに決まってるわけさ。(笑)
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ただ、あまりにも主張にスキがなさすぎて、本当かいな?という感じもする。
いや、それこそ「サッカーは布陣でするものではない」という思い込みからきているのかもしれないけどね。
まあ、売れているというのもわかる気がする一冊でした。
今度の日本代表戦は、布陣を意識しながら見てみるかな。
おっと、やっぱり著者の術中に既に嵌っているようだ。まいったな。(笑)
4-2-3-1 サッカーを戦術から理解する / 杉山茂樹 (光文社新書)
http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334034467
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