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きりう
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【感想】楽園 宮部みゆき

「模倣犯」と作品世界を共有する本書。
描かれるのは、9年後の前畑滋子である。
否が応にも期待は高まるわね。

新刊が出たときにも食指が動いたが、たまたま持ち合わせなく断念した。
そんな経緯もあって、今回の文庫化で迷わず購入。
上下巻あるので、少しゆっくり楽しもうと思ったのだが・・・

この週末であっという間に読了である。
やられた。(笑)

ノート ノート ノート ノート ノート

扱う題材は超能力。
「模倣犯」というリアリティあふれる作品の続編として捉える向きが多いだろう本書には、一歩間違えばトンデモ本の烙印を押されかねないリスクがあるはず。
しかし、そうした違和感を覚えさせない。一気にぐいぐいと読ませる筆力はさすがである。

何を追っているのかわからない感じは「火車」を彷彿とさせるかな。
まぁ「模倣犯」の重厚さにはかなわないけど、なかなか面白かったです。

若干、回収しきってない伏線があるように思うので、ひょっとしてこれは…続きがあるんじゃないか、と期待。
また読んじゃうんだろうなぁ。ははは。

 
| 投稿者 きりう 19:24 | コメント(0)| トラックバック(0)
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