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きりう
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【感想】35歳の教科書―今から始める戦略的人生計画 藤原和博

藤原和博さんの本が、好きだ。

何を隠そう、”自分「プレゼン」術”以来のファンなのだ。
なので、かれこれ10年。
同書がベストセラーになった当時、ワタシは人事部にいて人事制度の設計なんぞを担当していた。
成果主義がもてはやされ始めた頃のことである。

著者の論旨は、給与をモチベーションの源泉にする成果主義とは趣を異にしていた。
本書でも説明している「成熟社会の到来」を見据えていたものだったと思う。
一つひとつのメッセージにものすごく共感した。
以後、東京都初の民間人公立中学校長に就任される頃までは、出る本出る本片っ端から買っていた。
思えば、あの頃のワタシはフジハラ教の信者みたいなものだったと思う。(笑)

しかし、その後ワタシ自身が営業に異動して、仕事に直接的に参考になる別種の本を読むようになってからしばらくの間は、あれだけ熱狂的に支持していたフジハラ教からも少し距離を置くことになった。
不慣れな業務にいっぱいいっぱいで、読む暇がなく、読む気も起こらなかったというのがひとつ。
もうひとつは、著書の数々に散りばめられている珠玉のメッセージと、営業現場とのギャップが大きくなり過ぎてしまって、その結果、ワタシ自身の悩みがかえって深まることに、自分の「こころ」が耐えられなかったから。

あれから何年くらいたっただろう。

今回、ひさしぶりに手にとってみたのは、改めて、教育や人材育成を考えようと思ったから。
仕事的にもそういうことをやっているし、35歳は過ぎちゃっているワタシだが、自分自身にも勉強になるだろうということと、35歳くらいの部下にどう接するかの参考にもなるだろうということである。

まあ・・・相変わらず同じ主張を繰り返しているだろうことは織り込み済みだ。(^^;
なんだかんだ言って、最大の目的は、エネルギーチャージってとこかな。

読んでみて、やはり新鮮味はなかった。予想どおり。(笑)
ネタが「今風」になっているだけ、である。
でも、やはりモチベーションはあがったのだった。

著者の本は、著者と対話しているかのような錯覚をいつも覚える。
これには、好き嫌いもあるらしく、ネットの書評なんかでは、「自慢話ばかり」と感じる人もいるようだ。
しかし、ワタシには読みやすく、そして読んだ後は元気になる。
だから、これでいいのだ。(バカボンパパ風)

もうすぐ年度末。
きたる新年度に向けて、いろいろとアタマを整理していかねばね。
やるぜ。炎


| 投稿者 きりう 23:33 | コメント(0)| トラックバック(0)
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