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きりう
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沈まぬ太陽 会長室編 / 山崎豊子

救いようのない会社である。あくまで、小説として書かれている「国民航空」の話ではあるけど。ひどいね。腐っているね。こんなことが、よくもまかり通っているね。ほんと、思わず怒りを覚えたよ。(^^; 実際に、モデルであるJ○Lがこんな会社だとは思わない。小説的なデフォルメがやはり大きいのだろう、と一応は理解しておく。でも、火のないところに...とも言うので、体質的に近いものはあるのかなあ?? 万一、本当に本書のまんまであれば、もうあの会社の飛行機には二度と乗るまいぞ。*********** この「会長室編」をもって本作品は完結する。決して後味のよい終わり方ではないが・・・うーむ、そうか、と思わず呟いてしまった。人間の業、昭和という時代。ネタバレなしには何とも評し難い作品だな、こりゃ。(決して評価が低いのではないですよ。むしろ凄い作品だと思います、ハイ。) ************ 映画化の話がありつつ著者のOKが出ずに進んでいないとか。テレビドラマ化も、モデルの会社への遠慮もあって実現せず、とのこと。もったいないなあ、良い素材なのに。ここはひとつ、スポンサーへの遠慮を考える必要がない、N○Kに期待? ************ 読了後、あとがきを読む。むむむ。またしても唸る。御巣鷹山事故520名の犠牲者に、あらためて合掌。沈まぬ太陽(四) 会長室編・上 / 山崎豊子 (新潮文庫) 沈まぬ太陽(五) 会長室編・下 / 山崎豊子 (新潮文庫)
投稿者 きりう 18:37 | コメント(0) | トラックバック(0)