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きりう
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【感想】インナーテニス こころで打つ!!

勝ちたい、強くなりたい。
昨秋の市民大会団体戦で、実に久しぶりにそういう感情が湧き上がったワタシ。
かつての練習嫌いがウソのように、最近は地味練を好むようになった。

テクニックの向上の次に重要性を感じたのは戦術だ。
ブラッド・ギルバート氏の「ウイニング・アグリー」は、この点から大いに役立った。
不恰好でも、勝つ。そのエッセンスを学び、少しだけ実行に移している。

そして、もうひとつの強化ポイント。
それが試合中のメンタル安定である。
以前は、試合中にもかかわらず、ちょっとしたことでよくキレていた。
直前まで勝っていた試合を、そんなつまらん原因でいくつ落としたことか。
歳を重ねて徐々にマシになってきているが、同世代平均でアツくなりやすい方なのは確かだろうと自覚している。
一旦、火がつくと、いらんことをどんどん考えてしまうのだね。悩んじゃう
そのとき、勝利に向けた執念は置き去りにされ、雑念が心身を拘束する。
この状態になって良い結果を出した例がない。

前置きが長くなったが、本書はこの点の改善に向けてヒントを与えてくれた。
初版は昭和53年と古いが、今なお読み継がれており、かつ、その評価は未だに高い。
ワタシ自身としても、読んでみて「目から鱗」の連続だったといえる。

実は優勝した市民大会シングルスでは、最終日はこの本をバッグに忍ばせていた。
コートチェンジのときに見直して、目の前のポイントに集中するのに役立てたのだ。
いやはや、本当にありがたい書ですよ。

ただ、ネット上の評判では否定的な意見も少なくない。
万人受けはしにくい理論なのかな?
まあ、わからない人はわからないままでいてくれた方が助かるけど。(←器が小さいのは直らない)

とりあえず、目次を引用しておきます。
もしピンとくるキーワードがあるようなら、ぜひご一読を!

■インナーテニス こころで打つ!!
■W・T・ガルウェイ著  ■後藤新弥 訳

PROLOGUE インナーゲームとは
セルフ1とセルフ2/努力こそ上達の障害/静かな心の追求/判断をしないこと


CHAPTER1 奇跡のボール注視法
苦手意識って何だ?/あなたは三枚目なのだ/「はずんで、打って」練習法/コーチ不要のタイミング効果/上級者は耳でテニスを聞け/出遅れドライバーの習性/バウンド地点の確認実験


CHAPTER2 先入観をぶち壊せ
キング婦人恩ケバケバ注視法/ボールで絵を描いてみるか/カボチャはカボチャなのか/未知との遭遇・セックス応用術/正直な万引き男の話/球が大きく見えればしめたもの/ボールに乗ってみよう/スーハー方式の精神集中/ボールのなかにパワーがある/狙わなければ勝てる


CHAPTER3 内側への意識の集中
コンピューターを邪魔するな/感覚と思考の違い/ヨガのテニス/「現実」から離れない練習法/ランニングへの応用/未成年読むべからず/でぶっちょモリー


CHAPTER4 自然に上達するテニス
だれがメアリーを教えたか/内在する“智恵”を信じよう/自分の癖はわからない?/なぜ自然に上達してしまうのか/“力み”の解消法/筋肉痛も治療できる/パワーの増大法/カッコよくプレーする方法


CHAPTER5 真の自信の追求
自分の能力をワクにはめるな/プロの役を演じてみよう/カラから飛び出せ/三回でダメヨーの人/飛ぶのが怖い―――[わい曲・その1]無い穴を埋める[わい曲・その2]誇大妄想[わい曲・その3]本質と形


CHAPTER6 勝つ意志のコントロール
なぜ「負けたい」のか/ゲームの本質とは何か/意志の鍛え方/インナー・ゴール


インナーテニス  
| 投稿者 きりう 22:35 | コメント(3) | トラックバック(0)