2010年01月25日
やめようかと思ったけどやっぱり書くことにする
昨日の市民大会ミックスダブルス。
3回戦の相手は、たいへん手強かった。
クロスへのストロークが安定し、ボレーもしっかりと打てる女性。
グリグリスピンのサーブとフォアハンドで押しまくってくる男性。
どちらも上級レベルのプレイだ。戦前の予想どおりの強さ。
そりゃそうである。
だって相手男性、出場自体が反則なのだから。
まず、こちらが今大会のレギュレーションである。
■Aクラス:参加自由。
■Bクラス:H19~21年に行われた市の大会(ミックス、シングルス、ダブルス)にて、Aクラスでベスト16以上あるいはBクラスでベスト4以上の方が一人でも含まれるペアはエントリ―できない。
■Cクラス:H19~21年に行われた市の大会(ミックス、シングルス、ダブルス)にてAクラスに出場した方、Bクラスでベスト16以上、あるいはCクラスでベスト4以上の方が一人でも含まれるペアはエントリーできない。
彼は、H19シングルス「Bクラスでベスト4以上」の要件に引っ掛かるはずなのである。
このことにワタシが気がついたのは、試合前日の土曜。
翌日の対戦相手の実力を推し量ろうと過去大会の結果を検索していたときのことだった。
これは大変だ。
資格違反なのにエントリーできちゃっているということは、大会本部もこのことを見逃している可能性が高い。
このペアが勝ち進んでしまっては、後になるほど話が大きくなるはず。
早いうちに是正しないと、大会本部としても困るだろう。
試合当日になる前に、何とか知らせなくては。
このように考え、あれこれ手を尽くして、何とか役員さんに連絡をとってもらったのである。
ところが。
大会本部の回答は、想定外のものだった。
「いったん受け付けたエントリーなので、有効です。」
・・・マジすか?
資格アウトだよ?
他の人は皆、レギュレーション見て出場クラス決めてるんだよ?
Bクラスに出たいな、と思っている人もAに、Cに出たいなと考えた人もBにエントリーしたかもしれないんだよ?
おかしくね?
頭に「?」マークを大量に浮かべながら迎えた試合当日。
受付で、直接、大会本部に言ってみたのである。
ワタシ「対戦相手のこの方、H19のシングルスでベスト4に入ってませんか?」
受付氏「ああ、その件・・・」
責任者だという方が出てきて、「説明します」という。
はぃ、お聞きしましょう。
「最初のチェックは、クラブ経由での申し込みだったので、クラブに問い合わせたんです」
ほう。
「クラブの方ではOKだと言ってきました」
信じたの?
「その後、チェックをしまして、”怪しいね”ということで引っ掛かったんです」
それで?
「もう一度クラブに問い合わせて確認したら、このエントリーはまずいということがわかりました」
で?
「それで、エントリー変更の打診などをするべく本人に連絡をしたのですが、連絡がつかなかったのです。」
そうですか。んで?
「そのため、仕方がないので、そのままエントリーを認めることにしました。」
おい、ちょっと待て。ココ違うだろ。
何でエントリー認めてんじゃー!!
まず、「連絡がつかなかった」って、何だそれ。
どんな山奥に住んでるんだ?
それともずっと海外にでも行ってたか?
百歩譲って連絡がつかなかったとして、大会第1日は来たんでしょうが。
その時に「資格外ですね」と通告すれば済む話でないの?。
なぜ何も言わずに出場させるのだ?
これじゃ「出場資格」の意味がわからん。
・・・と、こんな↑過激な言葉はココロの中にしまっておいて(笑)、穏やかにこう尋ねたのである。
「いや、そのままエントリー認めるっていうのはおかしくないですか?」
そしたら責任者の方、ここから急に饒舌になった。もう喋る喋る。
曰く、「私も運営に携わるのは今回が初めてで…」 →理由になってませんが?
曰く、「今後このようなことがないようにします」 →それは当然として、今の問題はどうすんのよ?
曰く、「本当に申し訳ないです」 →別にワタシに謝って欲しいわけでは (^^;
申し訳ないけど、「平謝りに謝って、何とかこの場をしのごう」と見えてしまった。
ワタシ「では、仮にこのペアが優勝しても、大会本部は何も問題にしないということですか?」
こう言えば、事の重大性がわかってもらえるかと思ったのだが、効果はなかったようである。
ワタシのプレゼン能力なんてこんなものか、と力不足を痛感するお返事。
責任者「はい、問題ないです。」
いや、問題ないはずがない。
ルール違反の選手を表彰することになっちゃうのだ。
その場だけバレなきゃいい、という事実を公認するのだ。
資格外のクラスにエントリーして、大会当日まで雲隠れしていればそのまま出場できるという前例ができるのだ。
厳しい大会では、”以後、出場停止処分”というところもあるというのに。
でも、そんなレベルの話だとは全く思っていない様子。
「よその大会では、マッチポイントデフォ(資格外選手がマッチポイントを取った時点で棄権)という制度を採用しているところもありますよ。そういうことも検討してくださいね。」
埒が明かないので、このように言って責任者の方とのやりとりはおしまいにした。
こうなりゃ、実力で勝つのみである。
くそー、ぜったい負けられねぇ。
オープニングゲームはワタシのサーブ。
40-0からそのゲームを落としたのは、ちょっと力が入りすぎていたせいか。
不正ヤローに負けられるか、という気合は、実は良い方に作用しなかったかも。
勝ったから言えることですけどね。(笑)
でも、敗戦後の彼、屈託ないんですよ。
「いやー、負けました。力及ばずです。でも一生懸命やれたからよかった。」
なんだ、いいヤツじゃないか。
この様子だと、もしかして自分が資格アウトだってこと、今もって気づいてないだけかも。
そうであればなおのこと、大会本部が注意してあげないといけないわな。
ちなみに、本件について前日~当日にかけて色々な方に相談する中で「試合で会ったときに、(きりうから)本人に確認してみたら」という意見があった。
セルフジャッジの精神にのっとり、だそうだ。
でも、ワタシはこの考え方には否定的である。
出場資格の問題を選手同士の解決に委ねてしまったら、自分の対戦相手についての違反有無を選手自身が確認する責任を負うことになる。
選手が解決すべきものと、第三者が解決すべきものは峻別されるべき。
セルフジャッジでは、相手のフットフォルトをコールしてはいけないのだ。
人間のすることだから、間違いは完全には排除しきれない。
再発防止についてはもちろん話し合わなくてはいけないだろうが、考えなくてはいけないのは、間違いが起きたときにどのように対処するか、だと思う。
少なくとも本件に限って言えば、我々が勝ったことで、結果として、後で大問題になる可能性は低くなったかもしれない。
しかし、だからといって、これ幸いと本件をうやむやにすることはよくないこと。
本人やクラブへの注意なり処分なりもしっかり検討されるべきだし、さらに言えば、本件を不問にしようとした判断についても疑問なしとはできないのではないかと。
協会&大会本部がどう考えるのか、注視していたい。
3回戦の相手は、たいへん手強かった。
クロスへのストロークが安定し、ボレーもしっかりと打てる女性。
グリグリスピンのサーブとフォアハンドで押しまくってくる男性。
どちらも上級レベルのプレイだ。戦前の予想どおりの強さ。
そりゃそうである。
だって相手男性、出場自体が反則なのだから。
まず、こちらが今大会のレギュレーションである。
■Aクラス:参加自由。
■Bクラス:H19~21年に行われた市の大会(ミックス、シングルス、ダブルス)にて、Aクラスでベスト16以上あるいはBクラスでベスト4以上の方が一人でも含まれるペアはエントリ―できない。
■Cクラス:H19~21年に行われた市の大会(ミックス、シングルス、ダブルス)にてAクラスに出場した方、Bクラスでベスト16以上、あるいはCクラスでベスト4以上の方が一人でも含まれるペアはエントリーできない。
彼は、H19シングルス「Bクラスでベスト4以上」の要件に引っ掛かるはずなのである。
このことにワタシが気がついたのは、試合前日の土曜。
翌日の対戦相手の実力を推し量ろうと過去大会の結果を検索していたときのことだった。
これは大変だ。
資格違反なのにエントリーできちゃっているということは、大会本部もこのことを見逃している可能性が高い。
このペアが勝ち進んでしまっては、後になるほど話が大きくなるはず。
早いうちに是正しないと、大会本部としても困るだろう。
試合当日になる前に、何とか知らせなくては。
このように考え、あれこれ手を尽くして、何とか役員さんに連絡をとってもらったのである。
ところが。
大会本部の回答は、想定外のものだった。
「いったん受け付けたエントリーなので、有効です。」
・・・マジすか?
資格アウトだよ?
他の人は皆、レギュレーション見て出場クラス決めてるんだよ?
Bクラスに出たいな、と思っている人もAに、Cに出たいなと考えた人もBにエントリーしたかもしれないんだよ?
おかしくね?
頭に「?」マークを大量に浮かべながら迎えた試合当日。
受付で、直接、大会本部に言ってみたのである。
ワタシ「対戦相手のこの方、H19のシングルスでベスト4に入ってませんか?」
受付氏「ああ、その件・・・」
責任者だという方が出てきて、「説明します」という。
はぃ、お聞きしましょう。
「最初のチェックは、クラブ経由での申し込みだったので、クラブに問い合わせたんです」
ほう。
「クラブの方ではOKだと言ってきました」
信じたの?
「その後、チェックをしまして、”怪しいね”ということで引っ掛かったんです」
それで?
「もう一度クラブに問い合わせて確認したら、このエントリーはまずいということがわかりました」
で?
「それで、エントリー変更の打診などをするべく本人に連絡をしたのですが、連絡がつかなかったのです。」
そうですか。んで?
「そのため、仕方がないので、そのままエントリーを認めることにしました。」
おい、ちょっと待て。ココ違うだろ。
何でエントリー認めてんじゃー!!
まず、「連絡がつかなかった」って、何だそれ。
どんな山奥に住んでるんだ?
それともずっと海外にでも行ってたか?
百歩譲って連絡がつかなかったとして、大会第1日は来たんでしょうが。
その時に「資格外ですね」と通告すれば済む話でないの?。
なぜ何も言わずに出場させるのだ?
これじゃ「出場資格」の意味がわからん。
・・・と、こんな↑過激な言葉はココロの中にしまっておいて(笑)、穏やかにこう尋ねたのである。
「いや、そのままエントリー認めるっていうのはおかしくないですか?」
そしたら責任者の方、ここから急に饒舌になった。もう喋る喋る。
曰く、「私も運営に携わるのは今回が初めてで…」 →理由になってませんが?
曰く、「今後このようなことがないようにします」 →それは当然として、今の問題はどうすんのよ?
曰く、「本当に申し訳ないです」 →別にワタシに謝って欲しいわけでは (^^;
申し訳ないけど、「平謝りに謝って、何とかこの場をしのごう」と見えてしまった。
ワタシ「では、仮にこのペアが優勝しても、大会本部は何も問題にしないということですか?」
こう言えば、事の重大性がわかってもらえるかと思ったのだが、効果はなかったようである。
ワタシのプレゼン能力なんてこんなものか、と力不足を痛感するお返事。
責任者「はい、問題ないです。」
いや、問題ないはずがない。
ルール違反の選手を表彰することになっちゃうのだ。
その場だけバレなきゃいい、という事実を公認するのだ。
資格外のクラスにエントリーして、大会当日まで雲隠れしていればそのまま出場できるという前例ができるのだ。
厳しい大会では、”以後、出場停止処分”というところもあるというのに。
でも、そんなレベルの話だとは全く思っていない様子。
「よその大会では、マッチポイントデフォ(資格外選手がマッチポイントを取った時点で棄権)という制度を採用しているところもありますよ。そういうことも検討してくださいね。」
埒が明かないので、このように言って責任者の方とのやりとりはおしまいにした。
こうなりゃ、実力で勝つのみである。
くそー、ぜったい負けられねぇ。
オープニングゲームはワタシのサーブ。
40-0からそのゲームを落としたのは、ちょっと力が入りすぎていたせいか。
不正ヤローに負けられるか、という気合は、実は良い方に作用しなかったかも。
勝ったから言えることですけどね。(笑)
でも、敗戦後の彼、屈託ないんですよ。
「いやー、負けました。力及ばずです。でも一生懸命やれたからよかった。」
なんだ、いいヤツじゃないか。
この様子だと、もしかして自分が資格アウトだってこと、今もって気づいてないだけかも。
そうであればなおのこと、大会本部が注意してあげないといけないわな。
ちなみに、本件について前日~当日にかけて色々な方に相談する中で「試合で会ったときに、(きりうから)本人に確認してみたら」という意見があった。
セルフジャッジの精神にのっとり、だそうだ。
でも、ワタシはこの考え方には否定的である。
出場資格の問題を選手同士の解決に委ねてしまったら、自分の対戦相手についての違反有無を選手自身が確認する責任を負うことになる。
選手が解決すべきものと、第三者が解決すべきものは峻別されるべき。
セルフジャッジでは、相手のフットフォルトをコールしてはいけないのだ。
人間のすることだから、間違いは完全には排除しきれない。
再発防止についてはもちろん話し合わなくてはいけないだろうが、考えなくてはいけないのは、間違いが起きたときにどのように対処するか、だと思う。
少なくとも本件に限って言えば、我々が勝ったことで、結果として、後で大問題になる可能性は低くなったかもしれない。
しかし、だからといって、これ幸いと本件をうやむやにすることはよくないこと。
本人やクラブへの注意なり処分なりもしっかり検討されるべきだし、さらに言えば、本件を不問にしようとした判断についても疑問なしとはできないのではないかと。
協会&大会本部がどう考えるのか、注視していたい。