2008年09月24日
瞬発力を補うもの
たまげた。驚嘆した。びっくらこいた。阪神?横浜戦が延長12回引分に終わり、今季のベイの最下位確定をGAROAで見終わった直後。何気なくテレビ朝日にチャンネルを合わせると、クルム伊達公子が出ていた。番組は報道ステーションだ。かつて世界を席巻したライジング打法は今も健在、みたいな。だが、本人曰く、瞬発力そのものでいえば、昔よりはスピードが衰えたと感じているそうである。37歳の彼女、若い頃と違って身体のメンテナンスにとても気を配り、相当なトレーニングも積んでいる。 なのに、 なぜだろう?歳(トシ)? ←本人コメント ************* 一般に、瞬発力というものは27歳を境に加齢とともに低下するのだそう。そしてそれはどんなにトレーニングを積んでも戻らないと。トレーナーの方も、現役の頃の伊達さんはラリーが1回2回3回4回となるにつれ、どんどんスピードアップしていったが、今は逆に落ちてくる、昔のようなスピードがないのは明らかだ、という趣旨のことを言っていた。(そうなのか) ということで、おやおやこれは、とそのまま見入ることにした。テニス好きならば、まず間違いなく見たくなるだろう映像だもの。上手に作りますなぁ、ホント。さて、瞬発力の衰えた伊達さんがどうして今も世界レベルを相手にライジングで勝負できるのか。その答えは予測なのである。相手が打つ前に大体のコースがわかっている。さすれば、それが動き出しの速さにつながる。瞬発力の衰えをカバーしているのはどうもそれらしい。当番組でコーナーを担当している松岡修造氏が、実際に伊達さんとラリーをした。スローVTRで検証すると、確かに、修造氏の打ち出しの前に動き始めている。なんだこりゃ、すげえな。次に、コースがわかった時点で声に出してもらうという試み。修造氏とのラリーの途中で、コースがわかったら声に出しながら返球する。それが・・・早いんだ、声に出すのが。クロス!ストレート!えーっ、そのタイミングでわかるの?なんで?どうして?どこで判断してるの? 伊達さん曰く 足の向きとか、肩のラインとか、バランスとか・・・ といろいろ言った挙句、 顔も見ますね、顔の向き、目の動き。 とも、のたまった。目の動きってアナタ・・・そんなバカな。(^^; ************** きりうのレベルでも、時折、打つ前にコースがわかることがある。そういう場合は、こちらの返球に余裕があり、概ね良い結果になることが多い。その意味で、この「予測」というものの重要性は理解しているつもり。しかし、ダテックの予測はこんなものの比ではない。とにかく判断が早い。驚き、驚き、ただ驚き。いやあ、すげえもん見ましたわ。番組的には、この予測力を生んだのは「経験」であるというトーンだったが、本当にそうだったのかどうか。きりうも、「もう若いもんには勝てん。」などとぼやく前に、「予測力」向上を目指して精進せねばならんな。うーん、元世界4位はすごいわ、ホント。
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