2008年12月09日
Winning UGLY(ウイニング アグリー) / ブラッド・ギルバートほか
メンタル面の強化大作戦。学生時代には、「本を読んで強くなったヤツはいない」と言われたものである。でもそれは、その当時に出ていた本の多くが技術解説に偏っていたからではないだろうか。本書は、世界ランク最高4位まで行った、ブラッド・ギルバートの著書である。彼は、アンドレ・アガシを世界№1にしたコーチとしても有名だよね。読めばテニスが強くなる というサブタイトルが既に刺激的。さすがに額面どおり受け取ってはいけないと思うが、なかなかためになる。ちなみに、UGLYって「汚い」とか「不恰好な」とかいうような意味らしい。ネガティブな言葉を敢えて選択して使っているのだろうか。そういえば、ロディックも彼の指導を受けて時期があったね。「錦織を威嚇して勝った器の小さい男」などと一部で言われた件も、彼の指導の賜物なのだろうか。(謎)で、内容。 印象に残った言葉を拾ってみると・・・・試合は開始前から始まっている・トスに勝ったらレシーブを選択しろ・セットポイント以上に大事なのはセットアップポイントだ・誰が誰に何をしているか、を常に意識せよ・・・などなど、ほほう、と思うようなことが書いてある。もっとも、既に知っているTipsも結構あったりするので、全編が目から鱗というほどではないが、そうであるにせよ、元トッププロの言葉としてこれだけ多くのポイントがまとまっているのはやはり素晴らしいと言えよう。ま、結局のところは、果たしてどれだけ実践できるか、というのがあるんだけどね・・・関係ないが、きりうは本書の訳者の宮城淳先生にテニスを習ったことがあるのです。大学の体育の授業で、ね。(^^;低い弾道のフラット、地を這うスライス、絶対にミスらないネットプレイなどが印象的でした。ああ、もう20年以上前になるのか。(遠い目)Winning UGLY(ウイニング アグリー) ?読めばテニスが強くなる ? / ブラッド・ギルバート,スティーブ・ジェイミソン 共著 宮城淳 訳 (日本文化出版)https://shop.nbp.ne.jp/g_details.php?id=20020122153329&c=5_0&s=2&k=&p=1