2008年01月28日
バックサイドを狙え
昨日、男子ダブルスの草トーに参加してきた。
これまで男ダブのパートナーだったNさんが海外転勤になったのは春先のこと。
今回は新パートナーと臨む初戦だ。
サウスポーのNori君は会社の同僚で、かつて会社のテニス部で一緒だった仲。
最近になって、偶然同じスクールに通っているのがわかって組もうという話になったのである。
今回参加したのはビギナー大会。
ま、ハッキリ言って、勝ちに行った試合である。
万が一負けたら、相方に何を言われるかわからない。(^^;
まずは予選リーグ。
初戦はおじさんと若者のペアで、トスに勝った相手のサーブから試合開始。
ビギナー大会なので、多少楽観視する部分があったのだが、いやいやどうして、なかなか強いペアである。
特におじさんがうまい。
何とか6-4で勝利したが、相手のサービスゲームを1つ破っただけ。
やはり、ナメてはいけないのだ。
予選リーグは初戦の勝者が一度休憩に入り、敗者と待機ペアが次の試合を戦う。
勝ったきりう・Nori組は、休憩の間、その試合を見ることができる。
お、見ていると、待機ペアもなかなかうまいぞ。油断大敵、警戒警戒。
結局、おじさん・若者ペアが勝利した。
きりう・Nori組は勝てば1位トーナメント進出、負けたら3ペア横並びで得失ゲーム差にもつれる。
次の試合、当然、負けるわけにはいかない。
で、気合を入れて臨んだ結果、6-3で勝利。
予定通りの1位通過である。
しかし、予選を戦ってきりうは不安だった。今日はリターンがあまり返ってないぞ??
何かというと、フォアハンドストロークのスイング・イメージがつかめないのだ。
そう、前日のレッスンでのコーチのアドバイスを実践しようとするのだが、どうもうまくいかない。
ハードコートで球足が速いということもあるが、それにしても調子が悪い。
そうした不安を抱えつつ、1位トーナメントが始まる。
試合前のサービス練習で、明らかにさっきまでの2組よりも実力が上とわかる。
やば~。(--;
しかし、いざ試合が始まってみると、いい感じでポイントを重ねていた。
対戦相手の打つボールのリズムが、どうやらこちらの波長に合っていたようなのだ。
スコア6-3で勝利。
おお、やればできるじゃん。
次の試合が決勝戦である。
対戦相手は、サウスポーのスピン系プレイヤー(年齢不詳)と、不思議なフォームで打つ若者のペア。
「不思議なフォーム」といわれても何だかわからないと思うが、そういう表現しか思いつかない。
あれは・・・何と言ったらいいのだろう?
どうしてそのフォームでそんなに良いボールがそんなに良いコースにいくのだ?というテニス。
Nori君の表現を借りると、「運動神経でテニスをするタイプ」。
とにかく、不思議。
どう言葉を紡いでも相変わらず説明になってないのだけど。(^^;
で、試合開始。
相手サウスポー氏のサービスからである。
左利き特有の回転にリターンがうまく返らず、簡単にキープを許す。1-0。
第2ゲームはきりうのサーブ。
最初のポイントのセカンドサーブ、深くて良いスピンサーブが入ったのだが・・・フォルトのコール。
オイコラ!と言いたいのをグッと我慢。・・・したのはいいのだが、心中穏やかではない。
つい力が入って・・・連続ダボ。
これが響いてこのサービスゲームを落としてしまう。 しまった! 0-2になってしまった!
しかし、Nori君は冷静だ。
「落ち着きましょう。こういうときは怒った方が負けです。」
きりうには、こういうパートナーが組んでくれると助かる。(^^;
クールダウン、クールダウン。
気を取り直して臨んだ次の不思議ちゃんのサービスゲームですぐブレーク・バックに成功。1-2。
ここからはサービスキープが続く。2-2、2-3、3-3、3-4、4-4。
締まった良い試合だ。(自画自賛)
第9ゲームは、サウスポー氏のサービスゲーム。
この頃にはようやく、きりうのリターンもまともなものが返るようになっていた。
スピンの傾向とスピードに慣れてきたのだ。
それに対し、サウスポー氏は逆にミスをし始めた。
もしや、返ってこなかったボールが返ってくるようになって少し焦ったか?
この機に乗じてブレークに成功し、5-4。
サービング・フォー・マッチは、きりうのサーブである。
ところが、これが「勝ちびびり」というヤツか、ダブルフォルトを2本も犯してしまう。
2本とも、アドサイドのサーブが入らないという事象だ。
デュースサイドは良いサーブが入り、良いボレーが決まっているんだけどな。
40-30でチャンピオンシップポイント(笑)がきたが、実際のところは笑い事ではない。
このゲーム、アドサイドには一本もサーブが入っていないのだ。
不安がよぎる。 また入らないのか?! デュースにもつれてしまうのか?!
と、そのときである。 Nori君がすーーっと寄ってきて、こんな耳打ちをしてくれた。
「できれば、相手サウスポー氏のバックサイド狙って打ってください。イケますよ。」
何が根拠かわからないが、とにかくその言葉を信じて打ってみよう。
バックサイド、つまりセンターに打てばいい。
若干スライスをかければ、フォアハンドに回り込むのはつらいだろう。
そう考えてトスをあげる・・・いけっ、バックサイドへ!! 意識をそう集中してラケットを振り抜く。
カシュッ・・・・
サウスポー氏のラケットがバックハンドの弧を描きつつ、きりうのスライスサーブを弾いた。
6-4。 おおーっ、優勝ぢゃ!(^^)v
*****************
今回、最後に勝ちきった最大の要因は、「バックサイドを狙え」というNori君の耳打ちだろうと思っている。
その前のポイントまで、連続ダブルフォルトをしているパートナー(きりう)に対し、普通はコース指定の要求ができるものではない。
この場合はむしろ、「しっかり入れていこう」と言うのが普通ではないだろうか?
少なくとも、きりうが逆の立場だったらパートナーにはそれに類することを言うだろう。
ところが、彼は今回、あえてコースをリクエストしてきてくれた。
なまじ球種やスピードをいろいろ持っているきりうは、マッチポイントではエースを決めてやろうと力が入りがちになる。
そこを読んでか読まずか、コース指定によって選択肢が狭まり、要求に応えようと丁寧に打つことにつながった。
新パートナーに大感謝である。また他の大会も出ようね。(^^)
#
・・・って、Nori君はこのBlogの存在を知らないのだけれど。がはは。(^^;;;
これまで男ダブのパートナーだったNさんが海外転勤になったのは春先のこと。
今回は新パートナーと臨む初戦だ。
サウスポーのNori君は会社の同僚で、かつて会社のテニス部で一緒だった仲。
最近になって、偶然同じスクールに通っているのがわかって組もうという話になったのである。
今回参加したのはビギナー大会。
ま、ハッキリ言って、勝ちに行った試合である。
万が一負けたら、相方に何を言われるかわからない。(^^;
まずは予選リーグ。
初戦はおじさんと若者のペアで、トスに勝った相手のサーブから試合開始。
ビギナー大会なので、多少楽観視する部分があったのだが、いやいやどうして、なかなか強いペアである。
特におじさんがうまい。
何とか6-4で勝利したが、相手のサービスゲームを1つ破っただけ。
やはり、ナメてはいけないのだ。
予選リーグは初戦の勝者が一度休憩に入り、敗者と待機ペアが次の試合を戦う。
勝ったきりう・Nori組は、休憩の間、その試合を見ることができる。
お、見ていると、待機ペアもなかなかうまいぞ。油断大敵、警戒警戒。
結局、おじさん・若者ペアが勝利した。
きりう・Nori組は勝てば1位トーナメント進出、負けたら3ペア横並びで得失ゲーム差にもつれる。
次の試合、当然、負けるわけにはいかない。
で、気合を入れて臨んだ結果、6-3で勝利。
予定通りの1位通過である。
しかし、予選を戦ってきりうは不安だった。今日はリターンがあまり返ってないぞ??
何かというと、フォアハンドストロークのスイング・イメージがつかめないのだ。
そう、前日のレッスンでのコーチのアドバイスを実践しようとするのだが、どうもうまくいかない。
ハードコートで球足が速いということもあるが、それにしても調子が悪い。
そうした不安を抱えつつ、1位トーナメントが始まる。
試合前のサービス練習で、明らかにさっきまでの2組よりも実力が上とわかる。
やば~。(--;
しかし、いざ試合が始まってみると、いい感じでポイントを重ねていた。
対戦相手の打つボールのリズムが、どうやらこちらの波長に合っていたようなのだ。
スコア6-3で勝利。
おお、やればできるじゃん。
次の試合が決勝戦である。
対戦相手は、サウスポーのスピン系プレイヤー(年齢不詳)と、不思議なフォームで打つ若者のペア。
「不思議なフォーム」といわれても何だかわからないと思うが、そういう表現しか思いつかない。
あれは・・・何と言ったらいいのだろう?
どうしてそのフォームでそんなに良いボールがそんなに良いコースにいくのだ?というテニス。
Nori君の表現を借りると、「運動神経でテニスをするタイプ」。
とにかく、不思議。
どう言葉を紡いでも相変わらず説明になってないのだけど。(^^;
で、試合開始。
相手サウスポー氏のサービスからである。
左利き特有の回転にリターンがうまく返らず、簡単にキープを許す。1-0。
第2ゲームはきりうのサーブ。
最初のポイントのセカンドサーブ、深くて良いスピンサーブが入ったのだが・・・フォルトのコール。
オイコラ!と言いたいのをグッと我慢。・・・したのはいいのだが、心中穏やかではない。
つい力が入って・・・連続ダボ。
これが響いてこのサービスゲームを落としてしまう。 しまった! 0-2になってしまった!
しかし、Nori君は冷静だ。
「落ち着きましょう。こういうときは怒った方が負けです。」
きりうには、こういうパートナーが組んでくれると助かる。(^^;
クールダウン、クールダウン。
気を取り直して臨んだ次の不思議ちゃんのサービスゲームですぐブレーク・バックに成功。1-2。
ここからはサービスキープが続く。2-2、2-3、3-3、3-4、4-4。
締まった良い試合だ。(自画自賛)
第9ゲームは、サウスポー氏のサービスゲーム。
この頃にはようやく、きりうのリターンもまともなものが返るようになっていた。
スピンの傾向とスピードに慣れてきたのだ。
それに対し、サウスポー氏は逆にミスをし始めた。
もしや、返ってこなかったボールが返ってくるようになって少し焦ったか?
この機に乗じてブレークに成功し、5-4。
サービング・フォー・マッチは、きりうのサーブである。
ところが、これが「勝ちびびり」というヤツか、ダブルフォルトを2本も犯してしまう。
2本とも、アドサイドのサーブが入らないという事象だ。
デュースサイドは良いサーブが入り、良いボレーが決まっているんだけどな。
40-30でチャンピオンシップポイント(笑)がきたが、実際のところは笑い事ではない。
このゲーム、アドサイドには一本もサーブが入っていないのだ。
不安がよぎる。 また入らないのか?! デュースにもつれてしまうのか?!
と、そのときである。 Nori君がすーーっと寄ってきて、こんな耳打ちをしてくれた。
「できれば、相手サウスポー氏のバックサイド狙って打ってください。イケますよ。」
何が根拠かわからないが、とにかくその言葉を信じて打ってみよう。
バックサイド、つまりセンターに打てばいい。
若干スライスをかければ、フォアハンドに回り込むのはつらいだろう。
そう考えてトスをあげる・・・いけっ、バックサイドへ!! 意識をそう集中してラケットを振り抜く。
カシュッ・・・・
サウスポー氏のラケットがバックハンドの弧を描きつつ、きりうのスライスサーブを弾いた。
6-4。 おおーっ、優勝ぢゃ!(^^)v
*****************
今回、最後に勝ちきった最大の要因は、「バックサイドを狙え」というNori君の耳打ちだろうと思っている。
その前のポイントまで、連続ダブルフォルトをしているパートナー(きりう)に対し、普通はコース指定の要求ができるものではない。
この場合はむしろ、「しっかり入れていこう」と言うのが普通ではないだろうか?
少なくとも、きりうが逆の立場だったらパートナーにはそれに類することを言うだろう。
ところが、彼は今回、あえてコースをリクエストしてきてくれた。
なまじ球種やスピードをいろいろ持っているきりうは、マッチポイントではエースを決めてやろうと力が入りがちになる。
そこを読んでか読まずか、コース指定によって選択肢が狭まり、要求に応えようと丁寧に打つことにつながった。
新パートナーに大感謝である。また他の大会も出ようね。(^^)
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・・・って、Nori君はこのBlogの存在を知らないのだけれど。がはは。(^^;;;
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