2009年01月22日
中学入試国語のルール / 石原千秋
先月読んだ「中学受験の失敗学」の中で紹介されていた本。きりうは小中高校ずっと通して国語という科目が得意だった。テストというテストでは常に好成績。でも、実のところ、どうして正解できるのか自分でもわからなかったのである。解法が存在するわけでなし、暗記科目でなし。大学生のとき、バイトで学習塾の講師をやっていたが、国語を教えるのは大変だった。なぜそれが正しいかが、どうにもうまく説明できない問題がいくつもある。自分の感覚では、それが正解なのはあまりにも当たり前のことなのよ。。。生徒の成績を伸ばすのがミッションなのに、こと国語に関してはうまい教え方が見つけられない。学生バイトなりに、結構、悩んだものだ。それが、本書を読んで、合点がいった。はっきり言って目から鱗。例えば「国語は道徳である」なんてね、もうほんと、「なるほど!」という感じで。問題文だけでは絶対に正解にたどりつけない領域には、こういう暗黙の前提があったのか!(もちろん、多くの場合は問題文をよく読むことが正解への近道であることも事実なのだが。)ああ、あの頃にこの事実がわかっていればなあ。(無理)***********ところで、本書は講談社現代新書である。国語の得点アップのために小学生が読むようなシリーズではないね。(^^;ということは・・・読者ターゲットは、こどもの中学受験を考える親なのだろう。これまた、まんまと乗せられたか。我が家はまだ態度保留だけど。(笑)でも、著者の本当のメッセージは、国語教育のあり方への問題提起ではないかという気がする。解き方、考え方が載っているのは事実だが・・・。中学入試国語のルール / 石原千秋 (講談社現代新書)http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2879352
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