2008年12月11日
冬が来ると思い出す
学歴上、高校卒業と大学入学の間に1年のブランクがある。「浪人」というやつだ。高三の受験時に「全部落ちても予備校になど行かせない」と親から言われていた。今思えばこれは、現役で合格しろ、という意図だったのだろう。が、きれいに全部落ちたので(苦笑)、浪人せざるを得なくなった。で、本当に予備校に通わず、自宅で一年間勉強して翌年に合格した。これまた今思えば、独学の方が自分の性格に合っていてかえって良かったのだろう。長めの計画を作ってそれを着実にこなしていくことに喜びを感じるタイプだからね。で、冬が来ると何を思い出すかというと、その浪人時代のちょうど今ぐらいの季節から、生活リズムを変えたこと。それまでの夜型から朝型へのシフトである。当時、受験会場まで1時間半以上かかる場所にある実家に住んでいた。このため、試験当日は、かなり早めに家を出なければならない。そうした、早朝からの行動に慣れる必要を感じてのことだった。で、どうしたかというと、それまでの朝8時起床を4時半起床に変更したのだ。なんと極端な、とお思いでしょ? どっこい、ちゃんと理由はあるのですね。旺文社のラジオ講座、というのがあって、これを受験勉強のペースメーカーにしていたのだが、NHKラジオの夕方に放送されていたこの番組、ラジオたんぱが同じ内容を超早朝に流していたので、こっちに切り替えたわけ。一人ぼっちの受験勉強って、意外とこういうのが大事なんだよね。***********冬の4時半って、当然に真っ暗。んでもって、めちゃくちゃ静かで、かつ、すっごく寒い。無理矢理起きて、ストーブをつけて、コーヒー飲みながらイヤホンでラジオを聴く。終わったら、「試験に出る英単語」か「英文法頻出問題演習」。その後、「必修漢字1200選」と「一問一答日本史」。そんなことをこなしていると、だいたい空が白みはじめる時間になっていく。朝食を食べて、休憩。「英文解釈教室」を眺めた後、本番入試と同じ時間帯で英語の過去問を解く。昼食の後も、やはり本番と同じ時間進行で国語と日本史の過去問。その後は「現代文要説」、「古文読解教則本」、「日本史演習ノート」・・・。***********がんばってがんばって、第1志望のワセダに合格した。お世辞にも進学校とはいえない新設の県立高校を卒業したきりうとしては上出来である。嬉しかったな。懐かしいな。今は、ウォーキングのために早起きをする毎日。ドアを開け、歩みを始めるその前に、ふと受験時代のあの頃を思い出す。そんな季節が、この冬の始まりの時期。************今年も残すところ、あと20日ほどですな。もう少し、がんばりましょう。(オチなしでごめん)
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