2008年07月29日
隠された証言 / 藤田日出男
クライマーズ・ハイを見て、改めて日航123便墜落の事故原因を確かめてみたくなった。
520名の尊い生命を奪ったのは何だったのか。
本書の著者は、各種資料から事故原因を追究していた元日航のパイロット。
追究過程で、内部告発者の協力を得、生存者の「隠された証言」の存在が明らかとなる。
それによれば、圧力隔壁破壊→急減圧→尾翼損傷、という事故調の描いたシナリオがものの見事に崩壊し、説明不能になるのだ。
さては隠蔽の構図?という示唆。う~ん、説得力抜群。
昨今の企業不祥事は、こういう隠蔽体質が世論で叩かれていることが多い。
20年以上前のこの頃は、「真相は墓場までもっていく」という生き方がまだあった時代。
確かにそういうことがあり得たかもしれない、と思っちゃうんだよね。
その後の報道等から推測するに、政治的、外交的にも様々な事情のあった時期みたいだし。
事故原因の再調査は、やはり必要か・・・そう思った一冊であった。
この事故に興味のある方、あるいは、クライマーズ・ハイのエンドロールが気になった方はぜひ。
隠された証言―日航123便墜落事故― / 藤田日出男 (新潮文庫)
http://www.shinchosha.co.jp/book/129351/
520名の尊い生命を奪ったのは何だったのか。
本書の著者は、各種資料から事故原因を追究していた元日航のパイロット。
追究過程で、内部告発者の協力を得、生存者の「隠された証言」の存在が明らかとなる。
それによれば、圧力隔壁破壊→急減圧→尾翼損傷、という事故調の描いたシナリオがものの見事に崩壊し、説明不能になるのだ。
さては隠蔽の構図?という示唆。う~ん、説得力抜群。
昨今の企業不祥事は、こういう隠蔽体質が世論で叩かれていることが多い。
20年以上前のこの頃は、「真相は墓場までもっていく」という生き方がまだあった時代。
確かにそういうことがあり得たかもしれない、と思っちゃうんだよね。
その後の報道等から推測するに、政治的、外交的にも様々な事情のあった時期みたいだし。
事故原因の再調査は、やはり必要か・・・そう思った一冊であった。
この事故に興味のある方、あるいは、クライマーズ・ハイのエンドロールが気になった方はぜひ。
隠された証言―日航123便墜落事故― / 藤田日出男 (新潮文庫)
http://www.shinchosha.co.jp/book/129351/