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きりう
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生きる意味・生きた証 ⑥ ~ 疑い ~

バタバタと忙しかった原因の一つが今日でひと区切り。
年度末までにもうヒトヤマ越えねばならぬが、まあ今日のところは許してよ、ということで外出先から直帰。(^^)v

一昨日の続きを書いたら、もう寝よ

----------------

疑い

2006年9月8日(金)。
朝9時の予約に間に合うよう、病院に着いた。
年長者の方が多くて居心地が悪かった待合室にも、だいぶ慣れた感じ。

ところが、なかなか呼ばれない。
この病院の呼び出しは、個人情報保護法の影響か、はたまた経営効率化の結果か、予約番号がディスプレイに表示されるシステムをとっている。
過去数回の通院経験では、呼び出し順は概ね予約番号と同じ順序だったから、次か!と思って身構えていたのに、ひとつ後の番号の人が先に呼び出されて肩透かし。次も、その次も、だ。

故意に後回しにされている気がする・・・。

もちろん、それは気のせいかもしれないのだが、このときは
「もしかして、MR画像の準備がまだできてなかったりして。(笑)」
という他愛ない想像から始まって、
「ひょっとして何か言いにくいことがあるんじゃなかろうか、つまり、MRの結果は良くないんじゃないだろうか」
などと、だんだん頭が回転していったのである。ぐるぐるぐる。

ようやく、呼び出し。9時25分くらいだったか。おはようございます。(^^メ

 W先生 「えーと、きりうさんねぇ。・・・これ、昨日とったMRの画像です。」

画像を見せながら説明を始めるW先生。
おー写っているぜ、。確かにCTの画像よりもはっきり見える。

 W先生 「…で、悪性だと決まったわけじゃあないんですが、もうこれは…とっちゃった方がイイですね。」

 きりう 「…。は?」

 W先生 「要するに、ま、手術をね、オススメします。」 (←ちょっと言いにくそう)

 きりう 「え? アレ? おっと?」 (←急展開についていけずパニクるきりう)

MR検査の所見の抜粋は、次のとおり。
「左腎上極に径33㎜の腫瑠性病変が認められます。・・・(中略)・・・腎細胞癌を見ていると考えられます。」

悪性かどうか、つまり、かどうかは、画像では最終的な確定はできないのだそうである。
判定は、細胞を取り出し、病理検査というもので行われる。
前回の診察で言われた、「針を挿して調べる方法がオススメできない状況」では、正体を確かめる方法は、もはや手術しかないではないか。

この段階で、””は「腎細胞癌の疑い」となった。

W先生は、「今すぐ緊急にどうこうしなければならないものではないが、何ヶ月も放置しておくべきものでもない、また手術室はそれなりに混むので早めに予約をしておかないといけない」というようなことを述べ、手術の仮予約を勧めた。

手術方法は、開腹による左腎の部分切除。または、左腎の全摘出。
ちょうどこの頃、ソフトバンクの王監督が、腹腔鏡を使った胃癌の手術をして話題になっていたためか、それについても説明してくれた。曰く、この病院では、腎臓の腫瘍を取り出すのに腹腔鏡で行うことはリスクが高いと判断しているため、採用していないとのこと。
勧められるまま、仮予約を依頼する。

いよいよ、正体を現わしはじめたのか。
癌の疑い?・・・何だか実感がない。マジかよって感じ。

会計を済ませる。210円。
すごく重大な話を聞いたような気がしたのに、こんな金額でいいの?と何だか変な感想を持つ。

次の来院は、「家族への説明」である。
相方に来てもらわねばならない。

<つづく>

腎細胞癌 | 投稿者 きりう 21:59 | コメント(0) | トラックバック(0)