2007年03月31日
生きる意味・生きた証 ⑭ ~ 入院生活 ~
頭痛、鼻水、鼻づまり。微熱。時々、咳。
完全に風邪の症状。
今日はテニスもお休みして、一日中ベッドの上。
でも、なぜか、Doblogは更新。あはは。アホや。
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入院生活
手術の翌日(2006年10月17日)は、術後の発熱あり、痛くて眠れなかった前夜の影響あり、で、1日中ウトウト、ぼーっとして過ごす。時々手術のアトが痛むと、それを座薬で緩和する。これの繰り返しだった。
相方の母親(きりうからみて義理のお母さんですな)が、相方とともにお見舞いに来てくれたが、この日はまともに話ができる状態ではなく、申し訳なかった。
夕方、週1回の部長検診。泌尿器科部長のK先生が、部下の医師や看護士を引き連れて、入院患者一人ひとりを巡回するのである。後で調べて知ったのだが、同様のことは他の病院でも行われているらしい。
「大名行列」と形容されているのを読んで、「なるほど、うまい!」と思わず手を打ってしまった。(^^;)
ま、エラい先生が診てくれるんだからありがたいのだろうけど、細かいことは主治医のようには知らないだろうし、当たり障りのないコメント(「腫瘍の可能性がある部分は全部取ったから大丈夫。今は時々痛みも出るかもしれないが、すぐに良くなるだろう。がんばって。」というような内容)だったこともあり、部長その人にはあまり強い印象がない。
むしろ、移動する人数の多さ、事前アナウンスが流れるなどの物々しさの方が印象に強いのだ。まさに「大名行列」。こういうのは1回でいいや。
結果として、順調に快復・退院できたので、もう一度体験することはなかったのだが。
術後2日めくらいから、徐々に快復。
見舞いに来てくれた家族、親族、看護士さんや同室の皆さん達ともまずまず会話ができるようになった。
特に、向かい側のベッドのおじさんは、気さくな良い人で、雰囲気を明るくしてくれるタイプだったから、結構楽しかった。聞くと、前年に、癌の手術、今回はその後の経過をみるために1週間の検査入院とのこと。体調も良いらしい。
早く、自分もこういう風に明るく経験談を語れるようになりたいものだ、と思ったものである。
痛みが薄らいでくると、次につらく感じたのは、身体についているチューブ類が邪魔で寝返りが打てない(打ちにくい)ということである。
酸素マスクは早い段階でとれたが、腕に点滴ライン、背中に痛み止めの麻酔、排尿用のチューブがナニの先に装着されているほか、脇腹に血抜き用と思われるチューブが入っている。これはドレーンというのだそうだ。
手術後3日め~4日めあたりでチューブの本数が徐々に減っていき、最後は点滴ラインだけになるのだが、それまでの間は、身体の向きを変えるのが本当にキビしい。
無理に寝返りを打ったせいか、背中の麻酔ラインは予定よりも1日早く抜けてしまった。
抜けた直後は、麻酔液でびしょぬれになった寝巻きとシーツが気持ち悪かったが、これで姿勢を変えるのが少し楽になったかと内心ほくそ笑んでいた。
しかし、その考えは甘かったことにすぐ気づかされる。予定より早く抜いたということは、まだ麻酔なしでは痛いということ。
すぐに、座薬を入れてもらうためのナースコールを頼むはめになった。(笑)
本当に、開腹手術というのは甘くない。
快復は進み、術後4日めの2006年10月20日(金)にCT検査。
特に問題もないとの診断。おかげで、点滴の留置針を除く全てのチューブ類がとれた。
このときの開放感といったら!
そして、久しぶりにシャワーを浴びた。いやー、実に気持ちよかった。
5日間の風呂なしシャワーなしは、正直、想像以上。
シャワー直前につけていたT字帯などは、この世のものとは思えないニヲイを発していた。
ともあれ、久々にトランクスを穿く。
さて、過去に入院などしたことがないくせに「入院生活はヒマである」という妙な先入観があったが、結果として時間を持て余すということは最後まであまりなかった。
体調がある程度快復するまでは、ヒマを感じるまでもなく、「痛い」と「眠い」とそのごっちゃになったのとが繰り返し訪れる。
快復後は、食事と検査以外の大半の時間は、あらかじめ持ち込んでおいた本を読んで過ごした。
体調さえ良ければ、手術前に思ったとおり結構快適な環境であるから、何も文句はない。
ちなみに、このときに持ち込んだ本は以下のとおり。そのうち書評めいたものも書こうと思う。
水曜の朝、午前三時 / 蓮見圭一 (新潮社文庫)
知のイノベーター ザ・ドキュメント・カンパニーの新たな挑戦 / 高田哲夫 (日経BP)
アフターダーク / 村上春樹 (講談社文庫)
混沌 新・金融腐食列島 <上> / 高杉良 (講談社文庫)
混沌 新・金融腐食列島 <下> / 高杉良 (講談社文庫)
日常で読む比率が高かった「ビジネス書」の類は1冊だけにし、あとは小説にした。
せっかくの機会だから頭の中から仕事のことをなるべく追い出そうという考えだったのだが、結果として、このときの調子で今も小説を読むことの方が多くなっている。(笑)
<つづく>
完全に風邪の症状。
今日はテニスもお休みして、一日中ベッドの上。
でも、なぜか、Doblogは更新。あはは。アホや。
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入院生活
手術の翌日(2006年10月17日)は、術後の発熱あり、痛くて眠れなかった前夜の影響あり、で、1日中ウトウト、ぼーっとして過ごす。時々手術のアトが痛むと、それを座薬で緩和する。これの繰り返しだった。
相方の母親(きりうからみて義理のお母さんですな)が、相方とともにお見舞いに来てくれたが、この日はまともに話ができる状態ではなく、申し訳なかった。
夕方、週1回の部長検診。泌尿器科部長のK先生が、部下の医師や看護士を引き連れて、入院患者一人ひとりを巡回するのである。後で調べて知ったのだが、同様のことは他の病院でも行われているらしい。
「大名行列」と形容されているのを読んで、「なるほど、うまい!」と思わず手を打ってしまった。(^^;)
ま、エラい先生が診てくれるんだからありがたいのだろうけど、細かいことは主治医のようには知らないだろうし、当たり障りのないコメント(「腫瘍の可能性がある部分は全部取ったから大丈夫。今は時々痛みも出るかもしれないが、すぐに良くなるだろう。がんばって。」というような内容)だったこともあり、部長その人にはあまり強い印象がない。
むしろ、移動する人数の多さ、事前アナウンスが流れるなどの物々しさの方が印象に強いのだ。まさに「大名行列」。こういうのは1回でいいや。
結果として、順調に快復・退院できたので、もう一度体験することはなかったのだが。
術後2日めくらいから、徐々に快復。
見舞いに来てくれた家族、親族、看護士さんや同室の皆さん達ともまずまず会話ができるようになった。
特に、向かい側のベッドのおじさんは、気さくな良い人で、雰囲気を明るくしてくれるタイプだったから、結構楽しかった。聞くと、前年に、癌の手術、今回はその後の経過をみるために1週間の検査入院とのこと。体調も良いらしい。
早く、自分もこういう風に明るく経験談を語れるようになりたいものだ、と思ったものである。
痛みが薄らいでくると、次につらく感じたのは、身体についているチューブ類が邪魔で寝返りが打てない(打ちにくい)ということである。
酸素マスクは早い段階でとれたが、腕に点滴ライン、背中に痛み止めの麻酔、排尿用のチューブがナニの先に装着されているほか、脇腹に血抜き用と思われるチューブが入っている。これはドレーンというのだそうだ。
手術後3日め~4日めあたりでチューブの本数が徐々に減っていき、最後は点滴ラインだけになるのだが、それまでの間は、身体の向きを変えるのが本当にキビしい。
無理に寝返りを打ったせいか、背中の麻酔ラインは予定よりも1日早く抜けてしまった。
抜けた直後は、麻酔液でびしょぬれになった寝巻きとシーツが気持ち悪かったが、これで姿勢を変えるのが少し楽になったかと内心ほくそ笑んでいた。
しかし、その考えは甘かったことにすぐ気づかされる。予定より早く抜いたということは、まだ麻酔なしでは痛いということ。
すぐに、座薬を入れてもらうためのナースコールを頼むはめになった。(笑)
本当に、開腹手術というのは甘くない。
快復は進み、術後4日めの2006年10月20日(金)にCT検査。
特に問題もないとの診断。おかげで、点滴の留置針を除く全てのチューブ類がとれた。
このときの開放感といったら!
そして、久しぶりにシャワーを浴びた。いやー、実に気持ちよかった。
5日間の風呂なしシャワーなしは、正直、想像以上。
シャワー直前につけていたT字帯などは、この世のものとは思えないニヲイを発していた。
ともあれ、久々にトランクスを穿く。
さて、過去に入院などしたことがないくせに「入院生活はヒマである」という妙な先入観があったが、結果として時間を持て余すということは最後まであまりなかった。
体調がある程度快復するまでは、ヒマを感じるまでもなく、「痛い」と「眠い」とそのごっちゃになったのとが繰り返し訪れる。
快復後は、食事と検査以外の大半の時間は、あらかじめ持ち込んでおいた本を読んで過ごした。
体調さえ良ければ、手術前に思ったとおり結構快適な環境であるから、何も文句はない。
ちなみに、このときに持ち込んだ本は以下のとおり。そのうち書評めいたものも書こうと思う。
水曜の朝、午前三時 / 蓮見圭一 (新潮社文庫)
知のイノベーター ザ・ドキュメント・カンパニーの新たな挑戦 / 高田哲夫 (日経BP)
アフターダーク / 村上春樹 (講談社文庫)
混沌 新・金融腐食列島 <上> / 高杉良 (講談社文庫)
混沌 新・金融腐食列島 <下> / 高杉良 (講談社文庫)
日常で読む比率が高かった「ビジネス書」の類は1冊だけにし、あとは小説にした。
せっかくの機会だから頭の中から仕事のことをなるべく追い出そうという考えだったのだが、結果として、このときの調子で今も小説を読むことの方が多くなっている。(笑)
<つづく>