2007年03月14日
生きる意味・生きた証 ① ~発見~
今日から、このブログを始めるきっかけとなった事柄を書く。
周りから見れば、大した話ではないかもしれない。
誰も読んでくれない面白くない話かもしれない。
それでも、いい。純粋に、書きたいと思っている。いや、書き残したいが正確なところかな。
お付き合いくださる方は、適度にコメントなどいただけると嬉しいです。
では、スタート!
----------------
発見
2006年8月9日(水)~10日(木)で、1泊2日の人間ドックを受診した。
毎年、会社で健康診断をしてもらえるが、区切りのよい年齢の者は、節目健診といって、通常の健康診断よりも詳しい検査が受けられる。いい会社である。今回は、それが人間ドックだったということで、費用はもちろん、会社の全額負担。実にいい会社である。
これまで大きな病気などしたことがないし、どんな検査も「異常なし」ばかりだったから、当然、受診前には不安など微塵もない。
むしろ、「内視鏡ってどんなん?苦しいんかな?」とか、「体力測定で変な数値出たらどうしよ?」とか、健康診断本来の目的とは少々観点のずれた疑問を持っていた記憶がある。
そんなこんなで、当日。
初日の検査はきわめて順調に進み、持ち込んだ文庫本なんかを読みながら、割と楽しく過ごした。
年齢で区切られた集団が一斉に受診しているのだから、当然、同期入社の人間に多く出くわすことになる。
入社直後に一緒に研修を受けた仲間と久しぶりに交わす会話は、ビジネス抜きの、しかも社屋ではない場所でのそれは、日頃の多忙な業務をしばし忘れさせてくれる結構ナイスなリフレッシュ・タイムである。
2日め。
この日は内視鏡検査(大腸及び胃)がある。朝から腸洗浄剤(ムーベン)を飲み、腸内をカラにして準備万端。なぜだか妙に気合が入る。
で、実際の検査は、大腸カメラの方は思っていたほど苦しくなく、胃カメラの方は思っていたより苦しかった。ゲホゲホ。
この2つが、人間ドックのメインイベントだと思っていた。胃やら腸やらは、それまでの健康診断レベルでは直接覗いてみることができなかった場所であるから、変なモノが見つかる可能性があるとすれば、ここだろうと思っていたわけだ。
しかし、きりうの場合、本丸はここではなかった。
腹部エコー検査。
妊娠中のお母さんのおなかの中、胎児の様子を見られるアレである。
きりうの腹の上、画像を見ながら順調に作業をしていた検査技師(?)さんの手が、止まった。
技師 「以前、病気か何かされたことありますかー?」
きりう 「んにゃ、ありまへん。」
左の脇腹を中心に入念なチェック。
技師 「横向きになってもらっていいですかー?」
きりう 「アイヨー。」
左の腰部分をさらに執拗にチェック。
技師 「痛みとかないですか。」
きりう 「ないです・・・けど。」 (なんだ、なんかヤバイのか?ドキドキ)
技師 「んー。ちょっとお待ちくださいね。」
ビミョーな一言を残し、技師、検査室を出て行く。
検査室に一人残されるきりう。 (げーちょっとまってよぉナニゴト?!)
数分後。
技師、帰還。続いて、医師登場。げげっ。
どうやら検査をやり直すらしい。
再び、おなかの上を探触子が動き回る。さっきの技師さんよりも手際がずっとよい。
問題の箇所にきた。モニタを見ていた技師が「これです。」とか言っている。
医師 「なるほど。。。何かありますね。」
きりう 「はあ。」 (何かってなんだよ?)
医師 「悪いもんじゃあなさそうです。」
きりう 「そうですか。」 (何だよ、脅かすなよ。)
医師 「ま、でも、ちょっと、普通には出ないはずの影なんです。腎臓あたり。」
きりう 「はあはあ。」 (ヤな予感。)
医師 「念のため、精密検査しましょうか。」
きりう 「はい・・・。」 (やっぱりぃ!(ToT))
医師 「ここではこれ以上の検査はできないので、後日、別の病院で。紹介状書きますね。」
なんだろう。エコーに映った・・・影?
しかし考えても何も変わらない。
「悪いもんじゃあなさそうです。」という医師の言葉を信じ、精密検査を受けるしか選択肢はない。
帰宅したその晩は、なかなか寝付かれなかったのである。
<つづく>
周りから見れば、大した話ではないかもしれない。
誰も読んでくれない面白くない話かもしれない。
それでも、いい。純粋に、書きたいと思っている。いや、書き残したいが正確なところかな。
お付き合いくださる方は、適度にコメントなどいただけると嬉しいです。
では、スタート!
----------------
発見
2006年8月9日(水)~10日(木)で、1泊2日の人間ドックを受診した。
毎年、会社で健康診断をしてもらえるが、区切りのよい年齢の者は、節目健診といって、通常の健康診断よりも詳しい検査が受けられる。いい会社である。今回は、それが人間ドックだったということで、費用はもちろん、会社の全額負担。実にいい会社である。
これまで大きな病気などしたことがないし、どんな検査も「異常なし」ばかりだったから、当然、受診前には不安など微塵もない。
むしろ、「内視鏡ってどんなん?苦しいんかな?」とか、「体力測定で変な数値出たらどうしよ?」とか、健康診断本来の目的とは少々観点のずれた疑問を持っていた記憶がある。
そんなこんなで、当日。
初日の検査はきわめて順調に進み、持ち込んだ文庫本なんかを読みながら、割と楽しく過ごした。
年齢で区切られた集団が一斉に受診しているのだから、当然、同期入社の人間に多く出くわすことになる。
入社直後に一緒に研修を受けた仲間と久しぶりに交わす会話は、ビジネス抜きの、しかも社屋ではない場所でのそれは、日頃の多忙な業務をしばし忘れさせてくれる結構ナイスなリフレッシュ・タイムである。
2日め。
この日は内視鏡検査(大腸及び胃)がある。朝から腸洗浄剤(ムーベン)を飲み、腸内をカラにして準備万端。なぜだか妙に気合が入る。
で、実際の検査は、大腸カメラの方は思っていたほど苦しくなく、胃カメラの方は思っていたより苦しかった。ゲホゲホ。
この2つが、人間ドックのメインイベントだと思っていた。胃やら腸やらは、それまでの健康診断レベルでは直接覗いてみることができなかった場所であるから、変なモノが見つかる可能性があるとすれば、ここだろうと思っていたわけだ。
しかし、きりうの場合、本丸はここではなかった。
腹部エコー検査。
妊娠中のお母さんのおなかの中、胎児の様子を見られるアレである。
きりうの腹の上、画像を見ながら順調に作業をしていた検査技師(?)さんの手が、止まった。
技師 「以前、病気か何かされたことありますかー?」
きりう 「んにゃ、ありまへん。」
左の脇腹を中心に入念なチェック。
技師 「横向きになってもらっていいですかー?」
きりう 「アイヨー。」
左の腰部分をさらに執拗にチェック。
技師 「痛みとかないですか。」
きりう 「ないです・・・けど。」 (なんだ、なんかヤバイのか?ドキドキ)
技師 「んー。ちょっとお待ちくださいね。」
ビミョーな一言を残し、技師、検査室を出て行く。
検査室に一人残されるきりう。 (げーちょっとまってよぉナニゴト?!)
数分後。
技師、帰還。続いて、医師登場。げげっ。
どうやら検査をやり直すらしい。
再び、おなかの上を探触子が動き回る。さっきの技師さんよりも手際がずっとよい。
問題の箇所にきた。モニタを見ていた技師が「これです。」とか言っている。
医師 「なるほど。。。何かありますね。」
きりう 「はあ。」 (何かってなんだよ?)
医師 「悪いもんじゃあなさそうです。」
きりう 「そうですか。」 (何だよ、脅かすなよ。)
医師 「ま、でも、ちょっと、普通には出ないはずの影なんです。腎臓あたり。」
きりう 「はあはあ。」 (ヤな予感。)
医師 「念のため、精密検査しましょうか。」
きりう 「はい・・・。」 (やっぱりぃ!(ToT))
医師 「ここではこれ以上の検査はできないので、後日、別の病院で。紹介状書きますね。」
なんだろう。エコーに映った・・・影?
しかし考えても何も変わらない。
「悪いもんじゃあなさそうです。」という医師の言葉を信じ、精密検査を受けるしか選択肢はない。
帰宅したその晩は、なかなか寝付かれなかったのである。
<つづく>
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