2007年03月19日
生きる意味・生きた証 ④ ~ 正体不明 ~
会社PC、ようやく復旧。
OS再インストールの後、アプリインストール、ネットワーク設定などなど。
打ち合わせの合間を縫っての断続的な作業では思うようにはかどらない。
なんだかんだで、結局、普通に動くようになったのはもう夕方。
そこからメールの返信だの何だのの処理。
こんなに遅い帰宅になると誰が予想したであろうか。
そんな嘆きから、何の脈絡もなく先週の続き。
---------------
正体不明
2006年8月28日(月)、病院の予約は朝9時である。
泌尿器科の患者さんは、年配の人が多い。
そもそも病院というところは具合の悪い人が集う場所だから、年齢層が高くなりがちなのは自然なことではある。
それにしても。
見渡す限り、人生の大先輩ばかり。どう見てもきりうが最年少である。
待合室の居心地がすこぶる悪い。
順番が来た。
診察室の扉をノックし、入室。 W先生、おはようございます。
CT検査結果の画像が、PC上のディスプレイに示される。
コイツが、「影」の正体か!
いよいよお前の正体を暴いてやるぞ!!
W先生 「実はネー、よくわかんないんですよ。」
は?
・・・??
なんですと!!
W先生 「今回の撮影は、造影剤を使っています。血管がはっきりと写る薬ですね。それが明瞭じゃない。」
W先生 「悪い腫瘍は血管が発達していますから、造影剤を入れればよく見えるのがフツーです。」
W先生 「ところが、はっきり写っていないということは、悪いものであるという判定ができないということです。」
きりう 「悪いものじゃないということですか?」
W先生 「それがそうとも言い切れない。造影剤でもはっきり写らないタイプの腫瘍というのがあるんです。」
きりう 「その可能性が高いんですか?」
W先生 「わかりません。もしかすると単なる脂肪のカタマリの可能性もあります。いわゆる良性ですね。」
W先生 「より精度の高い画像検査をしてみませんか。MRIというヤツです。これでならもう少しわかるかもしれない。」
きりう 「はあ・・・それしか方法はないんですか?」
W先生 「そうですね・・・針を挿して細胞を採取し、それを顕微鏡で調べるという方法でしょうか。」
W先生 「でも、これはオススメじゃない。もし悪いものだったら、それを体内にまき散らす可能性があります。」
W先生 「そういうわけですので、画像で確認できることはなるべく画像で調べたほうがイイ。」
きりう 「はい。。。では、ソレで。」
W先生 「じゃ、予約を・・・(受話器をとる)・・・Wです。MR、急ぎで。そう。いつ入れられます?」
また、“急ぎ”で予約を入れようとするW先生。
この「影」、実は相当な“ワル”なのではないか?
「悪いもんじゃあなさそうだねえ」と言っていた、人間ドック時の先生が思い出される。そっちを信じたい。
そうこうするうち、予約完了。次回は9月7日(木)16時。
MR検査も、造影剤を使うので、その説明。同意書記入。
さあ、次こそ、「影」の正体が明らかになるか。
この日のお会計は、210円。
<つづく>
OS再インストールの後、アプリインストール、ネットワーク設定などなど。
打ち合わせの合間を縫っての断続的な作業では思うようにはかどらない。
なんだかんだで、結局、普通に動くようになったのはもう夕方。
そこからメールの返信だの何だのの処理。
こんなに遅い帰宅になると誰が予想したであろうか。
そんな嘆きから、何の脈絡もなく先週の続き。
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正体不明
2006年8月28日(月)、病院の予約は朝9時である。
泌尿器科の患者さんは、年配の人が多い。
そもそも病院というところは具合の悪い人が集う場所だから、年齢層が高くなりがちなのは自然なことではある。
それにしても。
見渡す限り、人生の大先輩ばかり。どう見てもきりうが最年少である。
待合室の居心地がすこぶる悪い。
順番が来た。
診察室の扉をノックし、入室。 W先生、おはようございます。
CT検査結果の画像が、PC上のディスプレイに示される。
コイツが、「影」の正体か!
いよいよお前の正体を暴いてやるぞ!!
W先生 「実はネー、よくわかんないんですよ。」
は?
・・・??
なんですと!!
W先生 「今回の撮影は、造影剤を使っています。血管がはっきりと写る薬ですね。それが明瞭じゃない。」
W先生 「悪い腫瘍は血管が発達していますから、造影剤を入れればよく見えるのがフツーです。」
W先生 「ところが、はっきり写っていないということは、悪いものであるという判定ができないということです。」
きりう 「悪いものじゃないということですか?」
W先生 「それがそうとも言い切れない。造影剤でもはっきり写らないタイプの腫瘍というのがあるんです。」
きりう 「その可能性が高いんですか?」
W先生 「わかりません。もしかすると単なる脂肪のカタマリの可能性もあります。いわゆる良性ですね。」
W先生 「より精度の高い画像検査をしてみませんか。MRIというヤツです。これでならもう少しわかるかもしれない。」
きりう 「はあ・・・それしか方法はないんですか?」
W先生 「そうですね・・・針を挿して細胞を採取し、それを顕微鏡で調べるという方法でしょうか。」
W先生 「でも、これはオススメじゃない。もし悪いものだったら、それを体内にまき散らす可能性があります。」
W先生 「そういうわけですので、画像で確認できることはなるべく画像で調べたほうがイイ。」
きりう 「はい。。。では、ソレで。」
W先生 「じゃ、予約を・・・(受話器をとる)・・・Wです。MR、急ぎで。そう。いつ入れられます?」
また、“急ぎ”で予約を入れようとするW先生。
この「影」、実は相当な“ワル”なのではないか?
「悪いもんじゃあなさそうだねえ」と言っていた、人間ドック時の先生が思い出される。そっちを信じたい。
そうこうするうち、予約完了。次回は9月7日(木)16時。
MR検査も、造影剤を使うので、その説明。同意書記入。
さあ、次こそ、「影」の正体が明らかになるか。
この日のお会計は、210円。
<つづく>
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