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きりう
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生きる意味・生きた証 ⑦ ~ 説明 ~

バタバタの今週、何とか週末まで辿り着いた。
忙しいのはうれしくないが、仕事ができるのはありがたいことである。
そんなことを改めて思い直すのは、これを書いているからだろう。

---------------

説明

W先生は、前回の診察のあと、休暇だか出張だかで2週間ほど病院には来られないとのことで、「家族への説明」は、2006年9月26日(火)正午。

CT画像とMR画像を見せながら、W先生がきりうの相方に語りかけていく。
内容は、前回までにきりうが聞いていたのとほぼ同じ、あるいは要約版といったところ。当たり前か。

ちょっと違ったのは、「納得がいかなければ、遠慮なくセカンドオピニオンをとってください。」という話があったこと。
相方は、W先生のこのセリフにいたく感心したらしい。
同日夜に、「こういう言葉はなかなか自分から言えるものではない、あの先生はきっと信用できる」と言っていた。

近年のインフォームド・コンセントを重視する流れからいえば、もしかすると、そんなに感心するほどのコメントではないのかもしれないけれども、ともかく、主治医としてどうやら信用のおける人物のようだ、という印象を相方が抱くようになったのは大きな変化。
これまでの診察経過について、きりうの要領を得ない説明が原因で、相方は、W先生に対して不信感に近いものを持っていた可能性があった。
曰く、「何度も検査して、結局わかんないってどういうこと?」
曰く、「わかんないって言ってるのになんで手術することになるの?ワケわかんない。」
だが、それが、ほぼ同じ内容の説明にもかかわらず、直接、話をしたことで一気に解決したのだ。いやはや、コミュニケーションというのは本当に難しい。

ということで、仮予約状態だった手術日を、正式に(?) 予約する。
手術日は、10月16日(月)。それに先立ち、10月13日(金)から入院。
入院期間は術後の経過次第ながら、概ね1週間くらいでしょう、とのこと。
この後会社に戻ったら休暇の申請をしなくては、などと考えつつ、手術の同意書にサイン
んんー、まだ実感がないぞ。

W先生からの説明終了後、入院の手続などのためフロアを移動。
相方と一緒に、準備すべきものなどの説明を看護師さんから聞く。
部屋の希望はありますか、なんて聞かれたが、きりうに個室なんて似合うはずもなく。大部屋で十分と伝える。

それが終わると相方は帰宅。
きりうは、血液検査、尿検査、X線検査、生理検査(心電図、肺活量等)を受診する。
これらは手術をしても問題ないかどうかの判定などに使われる。
結果を、また2日後に聞きにこなければいけない。

この日のお代は、しめて5,890円。

病院を出ようとすると ・・・ である。
暗雲垂れ込める? ああ、マイナス思考に入りかけているのかなあ。よくない傾向だ、という思いがよぎる。

折り畳み傘では少々つらい雨量のため、近くにあったファーストキッチンへ。
時刻は14時近い。遅めのランチ。
不安だか何だかよくわからないもやっとした気持ちを抱きながら。
ケータイメールを打ちまくる隣席のオネーチャンの打鍵音を”うぜぇ”と思いながら。
そのときのベーコンエッグバーガーの味を思い出せずに。

<つづく>


腎細胞癌 | 投稿者 きりう 22:21 | コメント(0)| トラックバック(0)
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