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きりう
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憲法九条を世界遺産に / 太田光・中沢新一

今日は、憲法記念日
集中読書の最後の獲物は、今日という日にちなみ、「憲法九条を世界遺産に」である。

この書名を最初に聞いたとき、「憲法九条」と「世界遺産」をつなげるなんて、さすがお笑い芸人はいいセンスをしていると思ったものであるが、今回、中身を読んでみると、想像以上に真面目な話をしているのに、正直、まず軽く驚いた。
対話集であって、全く体系的ではない(と思わざるを得ない)構成なのだが、議論をすることが民主主義の出発点、政治に全く無関心な人々に比べれば余程良い
また、太田光は実によく勉強している、とも思った。

きりうとしては、憲法は国家という強大な権力をコントロールする装置であるから、矛盾を抱えた現在の日本国憲法、特に9条を現在のままにしておいてよいとは考えない。
やはり、矛盾を直視し、法治国家における本物の規範として、国際社会を生き抜くのに相応しい機能を持ち得るものに変化させることが必要なのではないかと思う。この点で、本書を貫く基本的な主張の方向性とは相容れない。

だが、この本のすごいところは、よくありがちな、こういう9条を改正すべきか否かというような議論をしているのではなくて、この憲法が稀有な「珍品」だからこそ残すべき、だからこそ「世界遺産」にして保護しよう、という、戦争や戦力保持の是非論ではないアプローチから思想を語っているところである。
なるほど、現実的かどうかは別にして、面白い

憲法改正は、国民的な議論をきちんとしてからなすべきことなので、こういう本(→「この本」にあらず)が多くの人々に読まれ、話題となって、いろんな観点からちゃんと物事を考えられる日本人が増えるとイイな、と思った次第である。

きりうも、エラソーなこと言ってないで、もっと勉強しなきゃ、ね。(ー`´ー)



憲法九条を世界遺産に / 太田光・中沢新一 (集英社新書)
http://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0353-c/index.html

| 投稿者 きりう 22:09 | コメント(0) | トラックバック(0)

キミがこの本を買ったワケ / 指南役

[関連したBlog]

オビに、"ホイチョイプロダクションズのブレーンが問う業界騒然の書!!" とある。
また、ホイチョイかい・・・と思いながら手に取るきりう。

中をパラパラ。
"クラスで一番人気がある女の子は、4番目に可愛い女の子。"
"新田恵利と岬太郎"


・・・やられた。そのままレジへ。(^^;

読了した『「エンタメ」の夜明け』に続いて、早速読み始める。
前口上として、こんなフレーズ。
"本書は、未だ解明されない「買う理由」を、世界で初めて解き明かした本である。"

そりゃ、すごい。
それが本当なら、この本は既存のマーケティング理論に革命をもたらすに違いない。
まさかそのようなスゴい新理論が、こんなお手軽価格(ちなみに税込1,365円である)で・・・んなわきゃねーわな。

案の定、あとがきには、こんな記述。
"この本が、その答えを導き出したとは到底思わないけど、少なくとも「買う理由」について、既存の学問とは違う何か、新たに研究する価値のある何かという認識を持っていただければ、これ以上の喜びはありません。"

ああ、やっぱり。(^^;

でも、小難しい理論よりも、読みやすくて楽しめるという点で一般受けするんだろうなと思う。
実際、面白かったし
さすが、ホイチョイのブレーンを名乗るだけのことはある。

しかし、「指南役」ってのが著者名だとは。(^^;;;
きりうは書名の一部かと思っていたぞヨ。

キミがこの本を買ったワケ / 指南役 (扶桑社)
http://www.fusosha.co.jp/book/2007/05325.php

| 投稿者 きりう 18:36 | コメント(0) | トラックバック(0)

「エンタメ」の夜明け / 馬場康夫

[関連したBlog]

ゴールデンウィーク後半戦開始の今日は、家でダラダラと。(^^;
もともと読書好きのきりうは、こういうときはずーっと本を読んでいる。
今日だけで3冊くらいは読破できそうだが、ちょっと休憩して、Blogの更新。

映画「バブルへGo!」を見て、「気まぐれコンセプトクロニクル」を買った話は前に書いたが、さらにその延長で、本書に手を出した。
ホイチョイにやられっぱなし
である。

本書のサブタイトルは、「ディズニーランドが日本に来た!」 。
新婚時代を浦安で過ごし、その縁で本籍地が浦安になっているきりうとしては題材としても興味津々

冒頭、三菱vs三井のディズニーランド招致合戦の裏話からスタート。
オリエンタルランドが浦安沖の埋立を行政になり代わって請け負い、その見返りとして遊園地建設を条件に格安で用地を手に入れた、というあたりの事情は、以前から知っていたのだが、その詳細を実に見事に描いている。

後半は、ディズニーランドに関わった男たちのプロデューサーとしての生き様。
時間を遡って、印象的な逸話を次々と紹介。
「いい話」を聞いたなぁ、という感じ。
こういうのを読むと、自分も何がしかこの世に生きた証を残したいと思うのである。


ところで。
本書の感動が覚めやらぬうちに、隣国のこんなニュースを発見。


ナメとんのか。(怒)

「エンタメ」の夜明け/ ホイチョイプロダクションズ・馬場康夫 (講談社)
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2103486

| 投稿者 きりう 15:56 | コメント(0) | トラックバック(0)