2007年04月17日
保険金不払い、悪いのは誰?
[関連したBlog]
いつも痛快な記事を書いておられる舞風さんのBlog「マイノリティーな独り言」に、昨今話題の「保険金不払い問題」が取り上げられているのを発見した。
そこでの舞風さんの主張(?) はいたってシンプルで、「請求がなかったから払わないということの何がいかんのだ?」というもの。
至極もっともである。理屈としては、そのとおりと思う。
だけど同時に、そうそう理屈だけで世の中は整理しきれないものだなあ、と感じたところでもある。
以下、体験談。
きりうは、昨秋、入院し、手術を受けた。当然、保険金の請求をしなければ、と思った。
で、退院後、保険会社に電話した。
「入院しました。手術しました。癌でした。ついては保険金の手続をしたいんですが。」
すると、保険会社。
「請求書等の様式をお送りします。診断書が必要なので病院からもらってください。」
すぐに様式が郵送されてきた。内訳は、手術給付金、入院給付金、通院給付金にかかわる一式。
それらに必要事項を記入し、診断書を同封して返送した。
締め日等の関係で若干時間がかかったが、請求した保険金はめでたくきりうの口座に入金された。
請求と支払いの実際というのは、こんなもんである。
ここまでの一連の動きで、普通の人は手続の一切が完了したと思うのではないだろうか。
いやいや、実は終わりじゃなかったのである。
きりうの病気は「癌」なので、三大疾病特約というものに該当する。これは、死亡給付金の一部が生前に支払われるという特約だ。
そんな特約がついていることは、コロっと忘れていた。だから、手術給付金等の請求様式が届いたときに「三大疾病特約の様式がないぞー。」なんてチェックはもちろんしなかったわけである。
だけどね、保険会社への最初の電話では「保険金の手続をしたい。」って頼んだのだよ。
関係する様式を全部送ってくれたんだと思うでしょ、フツー。
それでもチェックしない方が悪い、忘れてた方が悪いって考えも成り立つかもしれない。
だけど、それだとやっぱり契約者としては何か釈然としない。
三大疾病特約の存在を思い出したのは、手術給付金等の入金から数日たって保険会社から電話があり、追加で請求様式を渡したい、という説明を聞いてからである。この電話がなければ、三大疾病特約の分はたぶん請求しなかった。保険会社の殊勝な心がけにより、不払いは1件、防止されたわけだ。
(蛇足だが、なぜわざわざ電話をくれたのだろう? タイミング的にはちょうど保険各社が金融庁指示で今回の不払い問題の発端となる調査の実施中だったから、たぶん根っこでつながってる話なんだろうなって思えるよね。)
勝手な想像だが、「○○給付金と△△給付金と□□給付金に該当すると思うから、その請求様式を送ってください。」なんて頼み方をする契約者が多いとは、とてもじゃないが思えない。
むしろ、「××という病気で、●日間入院し、手術を受けました。診断書はもらえるよう手配してます。なので、保険金の請求様式を送ってください。」ってな感じの、包括的な依頼パターンの方が主流ではないかとさえ思うのである。
やはり、今回の不払い問題について言うなら、請求されなきゃ払わないという考えは、論理的には間違ってはいないのだけれど、保険会社の品格を疑うケシカラン問題だと思うのだけどね。
世の中、理屈だけじゃないんだよなあ。
いつも痛快な記事を書いておられる舞風さんのBlog「マイノリティーな独り言」に、昨今話題の「保険金不払い問題」が取り上げられているのを発見した。
そこでの舞風さんの主張(?) はいたってシンプルで、「請求がなかったから払わないということの何がいかんのだ?」というもの。
至極もっともである。理屈としては、そのとおりと思う。
だけど同時に、そうそう理屈だけで世の中は整理しきれないものだなあ、と感じたところでもある。
以下、体験談。
きりうは、昨秋、入院し、手術を受けた。当然、保険金の請求をしなければ、と思った。
で、退院後、保険会社に電話した。
「入院しました。手術しました。癌でした。ついては保険金の手続をしたいんですが。」
すると、保険会社。
「請求書等の様式をお送りします。診断書が必要なので病院からもらってください。」
すぐに様式が郵送されてきた。内訳は、手術給付金、入院給付金、通院給付金にかかわる一式。
それらに必要事項を記入し、診断書を同封して返送した。
締め日等の関係で若干時間がかかったが、請求した保険金はめでたくきりうの口座に入金された。
請求と支払いの実際というのは、こんなもんである。
ここまでの一連の動きで、普通の人は手続の一切が完了したと思うのではないだろうか。
いやいや、実は終わりじゃなかったのである。
きりうの病気は「癌」なので、三大疾病特約というものに該当する。これは、死亡給付金の一部が生前に支払われるという特約だ。
そんな特約がついていることは、コロっと忘れていた。だから、手術給付金等の請求様式が届いたときに「三大疾病特約の様式がないぞー。」なんてチェックはもちろんしなかったわけである。
だけどね、保険会社への最初の電話では「保険金の手続をしたい。」って頼んだのだよ。
関係する様式を全部送ってくれたんだと思うでしょ、フツー。
それでもチェックしない方が悪い、忘れてた方が悪いって考えも成り立つかもしれない。
だけど、それだとやっぱり契約者としては何か釈然としない。
三大疾病特約の存在を思い出したのは、手術給付金等の入金から数日たって保険会社から電話があり、追加で請求様式を渡したい、という説明を聞いてからである。この電話がなければ、三大疾病特約の分はたぶん請求しなかった。保険会社の殊勝な心がけにより、不払いは1件、防止されたわけだ。
(蛇足だが、なぜわざわざ電話をくれたのだろう? タイミング的にはちょうど保険各社が金融庁指示で今回の不払い問題の発端となる調査の実施中だったから、たぶん根っこでつながってる話なんだろうなって思えるよね。)
勝手な想像だが、「○○給付金と△△給付金と□□給付金に該当すると思うから、その請求様式を送ってください。」なんて頼み方をする契約者が多いとは、とてもじゃないが思えない。
むしろ、「××という病気で、●日間入院し、手術を受けました。診断書はもらえるよう手配してます。なので、保険金の請求様式を送ってください。」ってな感じの、包括的な依頼パターンの方が主流ではないかとさえ思うのである。
やはり、今回の不払い問題について言うなら、請求されなきゃ払わないという考えは、論理的には間違ってはいないのだけれど、保険会社の品格を疑うケシカラン問題だと思うのだけどね。
世の中、理屈だけじゃないんだよなあ。