2007年04月24日
臆病者のための株入門 / 橘玲
生命保険で思わぬ小金を手にすることになり、使い道を考えた。
海外旅行。
住宅ローンの繰上返済。
定期預金。
なんかどれもさえないのである。
そこで、これまでの人生で手を出してこなかった「投資」の世界はどうだろう、なんて柄にもなく思ったわけである。
で、まずは勉強と、株とか投資とかの本で良さそうな入門書はないかなあと書店をぐるぐるまわってみた。
すると、以前に読んでなかなか面白いことを言っているという印象を受けた『世界にひとつしかない「黄金の人生設計」』の橘玲さんの名前を発見。
そうして手に取ったのが本書である。
読んでみた感想としては、内容が大変わかりやすくて良かったのだが、株式投資というのは有象無象が蠢くアヤシイ世界、そんな単純でいいのかいな?という一抹の不安が払拭できず、Amazonの書評なんぞも見てみる。
すると、あーやっぱりあった。
「50%くらいは正しいし50%は本当にそうかな?とも思える」、「誤解を恐れぬ単純化」 などなど。
やっぱり、そうそうウマイ話はないわいな。
・・って、この本自体にもそういう主旨のことが書いてあったりするのだが。(^^;
あ、誤解のないように言っておくが、これ、そんなウマイ儲け話が書いてある本では決してないのであり、そういうのをお求めの方は別の本を探した方がよろしい。
つまるところ、「投資はギャンブルだ」ということ、「ギャンブルに必勝法は存在しない」ということの2点をおさえられたことが、きりう的には収穫である。
さて、ちなみに保険金を原資とする「投資」の方だが、結局はかなり無難な商品(と思われるもの)になった。株ではなくて債券である。
それじゃ、本まで買って読んだ意味ないじゃ~ん。
リスクがとれないケツの穴の小さい自分を再認識ということで。
臆病者のための株入門 / 橘玲 (文春新書)
http://www.bunshun.co.jp/book_db/6/60/51/9784166605149.shtml