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きりう
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空も飛べるはず

・・・といっても、スピッツの代表曲のことではない。
ゴールデンウィーク2日めの素晴らしい晴天を見ながら思い出したこと。

干支がひと回り以上前、つまりもはや前世紀のことだから大昔であるが、その頃きりうは、空を飛んでいた。(^^)v
高校時代の友人に誘われて、長野県は木島平のパラグライダースクールに通っていたのである。




・・・

高校で軟式テニス(現在のソフトテニス)をやり、大学では硬式テニスのサークルに入ってバブルを謳歌していたきりうは、大会などでもそこそこ勝ったりしていたから、それなりに真剣にやり続ければ、テニスで結構イイところまでいけたりするんじゃないかという錯覚を起こしていた・(^^;;;;
そんなわけで、会社でも実業団テニス部に一瞬所属してみたりした。

ところが、テニスがそんな甘いもんであるはずがなく、特に実業団の上位ってのは、全くの別世界だったのだ。(その上にプロがあるのだから、本当にとんでもない世界だ。)
体育会等で学生時代から厳しい環境に身を置いていたら、もっと早くに気づいたのだろうが、きりうはサークルなんぞでチャラチャラやっていたから、身の程を知るのが遅れてしまったというわけだ。







・・・

そんな、傷心というほどではないが、以前よりもテニスに身が入らなくなっていた頃に、空を飛ぼうというお誘いがあったのである。
ま、いいか、というぐらいの軽い気持ちで始めたのだったが・・・見事にハマった。(^^;

空中を浮遊する感覚がなんともいえず心地よい。

サーマル(熱上昇風)を捉えて、テイクオフ(離陸地点)よりも高く舞い上がる。
トンビと一緒に、右へ左へ。
狙い通りの場所にランディング(着地)がピタリと決まる。心の中でガッツポーズ。








・・・

木島平は、冬季はスキー場である。
スキー場ではあるが、パラも飛べる。雪山を飛ぶのは格別だった。



放蕩の限りを尽くした(?)独身時代。(^^;




・・・

結婚してからは一度も飛びに行っていない。

相方がテニスを始め、夫婦で一緒に遊べるレクリエーションができたからだ。
相方が腕を上げて、区民大会や草トーナメントに出るようになると、自分も再び戦闘モードになり、試合に出るようになった。

そうして、空を飛ぶ楽しみからは自然に遠ざかった。

・・・

もう一度、飛ぼうとは思わない。
それはきっと、今では守るべきものができたからだろうと思う。
あの頃は、一種のトランス状態だったのかもしれない。

でも今日はなぜか、青春のあの頃を思い出してしまった。
やはり、青空は不思議な魅力を湛えているような気がするのだ。


・・・


#おまけ
 あの頃は、今より10㎏痩せていた。(_ _;


回想 | 投稿者 きりう 22:15 | コメント(0) | トラックバック(0)