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きりう
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「あるある」捏造問題の調査報告書に思う

以前のBlogで、きりうは会社では法務セクションに属していると書いたが、この4月から組織名称が「法務」から「コンプライアンス」を冠するものに変更となった。
近い将来の組織強化含み(?)の改組である(というウワサである。真偽のほどは定かではない)。

契約書の審査や訴訟・賠償等の対応などの法務機能も引き続き担当するのだが、名は体を表すということで、「コンプライアンス重視の姿勢」という象徴的な意味合いを持たせたものだろう。
もともと、コンプライアンスはきりうのチームが所掌していた分野であり、その意味では自分が大いに張り切るべきところである。

そんな状況下、やや旧聞に属する話題であるが、先日、検証番組が放送されていた「あるある」の納豆ダイエットに関わる捏造問題について、関西テレビのサイトに、弁護士等からなる特別調査委員会が作成した調査報告書がアップされていたので、今日はここからの着想で書いていこうと思う。

この報告書は150ページ以上の大部である。
捏造に至るプロセス、背景にある構造的な原因、再発防止のための提言等、コンプライアンスの研究対象として実に良い素材だろうとみて、ちょっと大変だったが、ひととおり目を通してみた。
(ちなみに、関西テレビのサイトには報告書の概要編もアップされている。本編はあまりにもヘヴィーな作品なので、特別な興味がある方以外はこちらがよろしいかと思う。もっとも、これでも十分にディープだ!という声もあることにご注意を。笑)

これを読むと、やはりコンプライアンスは事業の土台であるという当たり前の事実を再認識せざるを得ない。
業績を上げるためにどうすればよいかは、企業にとっては最も大事な部分のひとつ。
だが、それを考える土台あるいは前提条件として、やはり忘れてはならんことがあるのだ。

どうも、きりうの会社では、この辺の認識に危うさがあるのではないかとの思いが払拭できない。
あまりに多くの社員が、この「当たり前のこと」を、当たり前であるがゆえに、軽く見過ぎてはいないだろうか。
高い業績を上げ、「優秀」とされる社員の中には、少々ダーティなことでもやるべきだ、ビジネスはそんな甘いもんじゃねえ、という意識の人々が結構いるのではないか。

もし、この感覚がきりうの個人的なものではなく、実際の姿を投影しているものだとしたら、早晩、大変なことが起きるだろう。

どうにかして、リアルな姿を捕捉し、手を打つ必要があるのではないか。
このような「見えない敵」と戦うにはどうすればよいのか。

手探りでいろいろな方法論を模索する。
実践し、検証し、改良を加える。PDCAをまわす。
そうして、品格ある会社としてのコンプライアンスのあり方が確立できたとき、オンタイムにおける生きた証がひとつ完成するはずだ。

平日昼間のきりうは、こういったことに頭を悩ませているのであった。

いやー 思ったより仕事人間だな、自分。(^^;



ビジネス | 投稿者 きりう 23:59 | コメント(0)| トラックバック(0)
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