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きりう
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失格社員 / 江上剛

数年前に住んでいたところでは、終電まで開いている書店駅前にあって重宝していた。
は、最寄り駅から自宅までの間に立地する書店の閉店時間が最も遅いところでも22時である。
この結果、仕事が割とヒマな時期以外は、会社帰りにふらりと書店に立ち寄るのが難しかった。

だが、先月下旬からこの状況に変化の兆し。
改装なった駅ビルに新規出店した本屋は、なんと23時まで開いている!

・・ということで、会社帰りにそこで買ってみた第1号が本書。
「嘘つき社員、セクハラ幹部、ゴマスリ役員―会社には不祥事の元凶がゴロゴロ。こんな奴が、あなたの傍にもいるはずだ!」という惹句だけ見て決めた。

短編集なので、通勤時間を利用して読むのにはちょうどいい。
片道の乗車時間でちょうど一話が終わるペース配分。

朝読み始めた長編小説がちょうど佳境に入ったところで会社に着いてしまい、後のストーリが気になって仕事が手につかない(!)というようなことにもならず、実にヘルシー(?)である。

内容的にも、いかにも「ありそうでなさそうな話」をコミカルに、シニカルに、という感じでスイスイ読める。

全部読み終わった後に一つひとつの話があまり強い印象として残っていないところ、イチ押しのオススメとまではいえないのだが、サラリーマンならまずまず楽しめる作品群だと思う。

よろしかったらどうぞ。

失格社員 / 江上剛 (新潮文庫)
http://www.shinchosha.co.jp/book/146224/




| 投稿者 きりう 22:52 | コメント(0)| トラックバック(0)
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