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きりう
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なぜ上司とは、かくも理不尽なものなのか / 菊澤研宗

タイトルに惹かれて購入。
こういうものに惹かれちゃうのは、かなり問題だなあという気がするけど、実際、ちょっと困っちゃってるんでね。
(あ、理不尽なのはきりうの直属上司ではありませんよ、念のため。)

で、読んでみて驚いた。
よくある自己啓発本かと思っていたのだが、良い意味で期待を裏切られた。
これ、組織経済学の本じゃん。

本書では、ダメな組織、ダメな上司の行動を、「エージェンシー理論」、「取引コスト理論」、「所有権理論」の3つで解説している。
そういえば、「取引コスト理論」は、先日読んだ「スタバではグランデを買え!」でも出てきた。
タイミングがいいというか何というか、理解が深まるね。(^^)

印象的だったのは「おわりに」の部分。
こんなことを言っている。

 とくに、この本でみなさんに伝えたかった重要なメッセージとは、ダメな組織にも、ダメな上司にも、実はその背後に合理性があるということです。一見、馬鹿げた組織現象や組織行動に見えても、実はその背後に合理性があるということです。
 <中略>
 何よりも、まず相手の本当の正体を知る必要があるのです。相手の行動の合理性を徹底的に理解することこそが、その相手と取り組むための知恵を生み出すうえで、大事な一歩になるのです。
 <後略>

相手の行動の合理性を理解すること。
今抱いている悩みを解消するのは、ここが出発点になるのかな、と思えた文章である。
ちょっとそういう視点で行動を観察してみますかね。

いやあ、タイムリーな本でした。

なぜ上司とは、かくも理不尽なものなのか / 菊澤研宗 (扶桑社新書)
http://www.fusosha.co.jp/book/2007/05467.php


| 投稿者 きりう 23:34 | コメント(1) | トラックバック(0)